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2年連続だからこそ　小平智が見る今年のオーガスタ

＜マスターズ 事前情報◇10日◇オーガスタナショナルGC（米国ジョージア州）◇7475ヤード・パー72＞
昨年の「マスターズ」は初出場で28位タイに入り、翌週の米国男子ツアーで電撃優勝。今や日本代表でPGAツアーを戦う小平智が、1年ぶりにオーガスタへ戻ってきた。
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ツアー優勝者のカテゴリーで今年のマスターズ出場を早々に決めていた小平。この1年間では苦しい時期も経験してきたが、すべてが糧になっている。「ダメだったことのほうが多いですけど。僕が最近見ていたイチローさんの言葉で、遠回りが一番の近道と言っていたので、やっぱりダメなこともやらないと、それがダメだということにも気付かない」と、前向きに捉える。
優勝という結果をいきなり手に入れたがためにかかる大きな期待と、伴わない結果。それでも小平は自分を見失うことなく、ペースを乱さずにツアーを転戦し、そこで手にした収穫を披露するのが今回のマスターズと信じている。
はじめてのマスターズでいきなり予選通過を果たした1年前。当然、イメージはいいかと思いきや、「逆に2回目のほうが緊張します。1回目は、当たって砕けろという気持ちでやっていましたが、コースを知るとどんどん怖さも生まれてくるし、『ココに落としたら寄らない…』とか分かってきちゃう。知っていて難しくなる部分がある。でも、知っていて損をすることはないと思うので、そこは自分の持ち前のショットでカバーしたいなと思います」。
自力で居場所をつくり、戦い続けてきた小平。そのキッカケとなったマスターズで、今度はさらなる飛躍を目指し、昨年の成績を上回ってみせる。（文・高桑均）
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