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オーガスタのチェアマンはやり手の弁護士 今後のマスターズはどう変わる?【記者の目】

<マスターズ 初日◇12日◇オーガスタナショナルGC(米国ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>
ゴルフの祭典「マスターズ」が始まったのは1934年。以降、世界中のゴルファー憧れのトーナメントとなった本大会を仕切っているのは、セレブなメンバー達と、彼らを束ねるオーガスタナショナルGCの7代目チェアマン、フレッド・リドリーだ。
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1975年に「全米アマ」のタイトルを獲得し、現在も続いている「世界アマ」にも出場。米国代表として、米国を代表するアマチュアゴルファーとして、その名はゴルフ界に広く知れ渡った。そんなゴルフエリートが、2017年秋から現職に就き、数々の改革を進めてきた。
最も大きな改革が、先週行われた「オーガスタナショナル女子アマチュア」の開催といってもよさそうだ。長年、女子メンバー受け入れを拒んできたオーガスタだが、近年は女子のメンバー受け入れを容認。12年には元国務長官のコンドリーザ・ライス氏らをメンバーに選出するなど、その後もクラブの女性メンバーは増えているらしい。実際には一切の情報はディスクローズされていないため、あくまでも既存メンバーの話では、と付け加える。
常に閉鎖的なイメージを持たれてきたオーガスタだが、徐々に門戸を解放しているのは確か。クラブ創設者のひとりがボビー・ジョーンズという史上最も有名なアマチュアゴルファーだったことからも、アマチュアの大会を開催するのは必然ともいえる。記念すべき第1回目を終えたばかりだが、今後の女子ゴルフに一石を投じたのは間違いなく、「やろうと思ったらすぐに実行する」というリドリーの英断だった。
女子アマチュア大会の開催という新たな歴史を加えたオーガスタだが、今後も中心は、当然ながらマスターズ。月曜日の練習日から大勢のギャラリーでにぎわいを見せ、“ゴルフ界最大のイベント”の威厳はいうまでもなく、これからもマスターズを訪れるファンは増え続けるといってもいい。これほどの魅力を造り上げてきた大会は、他競技でも珍しい。
「20年先、50年先を見据えていく」とリドリーがいうように、マスターズはその伝統を守りながら、さらなる進化を続けていかねばならない宿命を持っている。中嶋常幸が「テーマパークのようで、アメリカで数少ないワクワクする場所」というほどで、連日、大ギャラリーの興奮で会場は1年で最大の熱気を帯びる。
すでに興奮状態の大会前日水曜日、リドリーが公式記者会見を開き、今後のマスターズプランを一部発表した。まず大きな改革のひとつが、出場全選手の全ショット、全パットをウェブ、アプリ上で大会4日間流すというもの。具体的には、それぞれのショットの数分後には観ることができるという新たな取り組み。「デジタルの進化とともに、このオンラインの仕組みがゴルフファンに至高の経験をもたらす」とし、すでに初日から好評を得ている。
マスターズに興味がある、ゴルフ中継をもっと楽しみたいという多種多様な要望に対して、新たに取り入れたシステム。現場で取材を続ける我々も、ひとりひとりに用意されたデスクのモニターで見ることができるため、ロープ際を固める背の高い外国人ギャラリーの後ろから背伸びをしてコースをのぞき込むことが不要になるかもしれない、とまで思ってしまう。それほど画期的な取り組みといっていい。
ところが、デジタル化を進めていくというマスターズのチェンジは時代にマッチしているように見えて、実際にコースで観戦するとなると、楽しくもあり、不便なことも多い。携帯電話の持ち込みは禁止。これはギャラリーや報道陣、関係者も一緒。間違って持ち込んで、通話でもしようものなら、すぐに係員が駆けつけ追い出されてしまう可能性だってある。必然的に、コース上でスコア速報を見ることはできない。
初日の恒例行事、オナラリースタートで大会のオープニングショットを放ったジャック・ニクラス(米国)は、「今や何をするにも生活の一部になっている。ここ(オーガスタ)のやり方は理解しているし、敬意も表する。しかし、時代は変わったんだ」と、ニクラス自身も過去にとらわれない改革の必要性を説く。
携帯電話持ち込み禁止の規則に対してリドリーは、「今後もこれが変わることはない」としているが、画期的な女子アマ開催や、いまだかつてないデジタル化の推進を果たしてきたことを考えれば、この規則も一部のうるさいメンバーの反対を押し切って、変えてしまうことだってありそうだ。
リドリーが全米アマを制してから、プロ転向しなかったゴルファーは彼ひとり。大学卒業後は法律専門学校で法務博士の資格を取得した。不動産専門の弁護士として活躍するかたわら、USGA(全米ゴルフ協会)やIGF(国際ゴルフ連盟)などの要職を歴任。メンバーでもあるオーガスタのチェアマンに就任したという変わり種だ。
マスターズに3度の出場を果たすなど、ゴルフの腕前もプロ級なら、ビジネスに関しても才覚を放つ。そんな変わり種チェアマンが、今後のオーガスタナショナルとマスターズをどのように運営していくのか。会見では、コース隣接の土地を買収したことも発表。来年にはマスターズの国際放送村の建設を明かし、オーガスタブランド、マスターズブランドの価値向上に努めるはずだ。
時代とともに変化するゴルファーニーズを取り込み、それでいてクラブ、大会が持つ歴史と伝統を汚さない。これまでのチェマンが苦慮してきた本格的なマスターズ改革を、リドリーなら強力に推し進めていくことができそうだ。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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