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飛距離アップしたドライバーを武器に 吉本ひかるがプロ初の今大会予選通過を目指す

<スタジオアリス女子オープン 初日◇12日◇花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(兵庫県)◇6316ヤード・パー72>
今季5戦を終えてトップ10入りが2度と好調なゴルフを続ける吉本ひかる。今大会の初日も4バーディ・2ボギーの「70」をマークし、首位と2打差の5位タイと好スタートを切った。
アン・シネ 初日は黒でした【大会ライブフォト】
「前半はよかったんですけどねえ、後半の2ボギーがもったいなさすぎます」と、悔しそうな表情を浮かべる。詳しく聞いてみると、12番パー3では2・5m、16番パー5では2mのバーディパットを残していたのに、どちらもそこから3パットをしたというのだ。捕らぬ狸の皮算用ではないが、悪くても4アンダー、うまくいけば6アンダーで上がれるチャンスをみすみす逃したとあっては、悔しがる気持ちも分かる。
実は、吉本は開催コース内にある“ゴルフアカデミー中島”の契約プロである。オフの間はタイで合宿を行っていた以外は、同コースから車で5分のところにあるシェアハウスに滞在しながら、毎日練習とトレーニングに明け暮れていた。いってみれば、ホームコースでの試合だけに、何とかその利点を生かしたいところだろう。
プロテストに合格したのは17年で、いわゆる黄金世代の一人である。高3のときには、ステップ・アップ・ツアーの「ルートインカップ上田丸子グランヴィリオ」に優勝しているあたり、ポテンシャルはほかの黄金世代の選手に引けを取らない。
実際、プロテストに合格後も、ステップの「日台交流うどん県レディスゴルフトーナメント」で優勝している。あとは、レギュラーツアーで優勝を飾りたいところだが、そのために、今年のオフは体幹をかなり鍛え、ドライバーの飛距離も5〜10ヤードは伸びたという。
また、クラブ契約を結ぶミズノの担当者に聞くと、道具へのこだわりはほかのプロよりも強く、飛距離を求めながら、グリーンに止まるクラブをつくってほしいと要望されるらしい。それこそ1度刻みのヘッドを試したり、クラブの長さを変えてみたりと、試行錯誤をすることに時間を惜しまないタイプだ。それだけ、自分のゴルフを高めることに真剣なのだろう。
プロになってから、今大会には3回出場しているが、一度も予選を通過していない吉本。初の予選突破に向けていい位置につけてはいるが、本人の頭の中には優勝しかない。(文・山西英希)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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