<マスターズ 最終日◇14日◇オーガスタナショナルGC(米国ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>
2度目の挑戦は悔しさ残る72ホールとなった。海外男子メジャー初戦「マスターズ」の最終日、小平智は2バーディ・6ボギーの「76」。トータル6オーバーの61位タイという結果に「悔しいの一言です」と唇を噛んだ。
小平智のドライバーショットの上手さはアドレスにあり!【スイング連続写真】
歯がゆいのは、状態は悪くないからに他ならない。「去年は何もかもが初めてだったので、あっという間に1週間が終わった感じだった。だけど、今年は準備というかここにちゃんと照準を合わせてきた」。納得のいく調子にはなった。だが、道具が間に合わなかった。
一週間「ドライバーだけ気持ち悪い」という違和感がずっと付きまとった。いや、正確に言えば2017年の「日本オープン」でエースドライバーが割れて以降、“これ”というものが見つかっていない。
「2年ぐらい探しているんですけどね。日本のメーカーなので、こっちで色々出来る訳じゃない辺りも難しいところですよね。僕はドライバーが生命線というか武器。ゴルフはドライバーが始まりだと思っているので、その始まりがうまくいかないとスコアになっていかない。日本ではごまかせてもこっちではごまかせない」。
大会3日目にはドライバーを使わないという選択肢を取ったが、最終日は「とりあえずどこに曲がってもいいと思って、けっこう使いました」と敢えて打った。だが、感触は「変わらないです」と上向くことはなかった。
一方で、ティショット以外に関しては手応えがあった。「7番アイアンは4日間ずっとうまく打てたので、そこは成長したなと思いました。色々な面でアイアンの飛距離も伸びたなと感じましたし、ドライバー以外は全部成長を感じました。こんなゴルフで予選通ったんで、そこは自信に変えたいと思います」。言葉の裏に「だからこそ…」という気持ちが覗かせる。
来週は昨年米ツアー初優勝を挙げた「RBCヘリテイジ」。自身初のディフェンディングチャンピオンとして挑む。「来週はドライバーをバンバン使うコースじゃないと思うので、ちゃんとマネージメントしたい」。ドライバー巧者の試行錯誤の日々は続く。
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