1年ぶりに思い出の地に帰ってきた。タイガー・ウッズ(米国)の復活優勝で沸いた今年の「マスターズ」。2年連続で予選通過を果たし61位で終えた小平智は、今週、前年覇者として米国男子ツアー「第51回 RBCヘリテイジ」を迎える。マスターズを4日間戦い終えたその晩、陸路で当地のサウスカロライナ州のヒルトンヘッド島ハーバータウンへ移動。月曜日の朝10時から「第51回 RBCヘリテイジ オープニングセレモニー」に出席した。
打ってる横で…大砲がドーン!!【写真】
赤いタータンチェックのチャンピオンズブレザーに身を包んで登場した小平。オープニングセレモニーは、バグパイプの楽団を先頭にコース脇の街を歩くパレードから始まった。「照れますよ」と、はにかみながらも歓迎する地元ファンに笑顔で応える。
1キロほど歩き、セレモニー会場である18番グリーンに到着。大会主催者らの挨拶の後に、小平が登壇。「昨年RBCヘリテイジに初めて出場して、優勝することができました。そのときの気持ちは忘れられません。その優勝のおかげでPGAツアーのメンバーになりました。ちょうど1年が経ちました。ボクのゴルフキャリアの中で最高の時間となっています」などと大会の思い出と感謝を述べ、最後に「I LOVE RBC Heritage!」と締めくくり、18番グリーンのスタンドを埋め尽くすファンから大きな拍手を受けた。
そして、フェアウェイに移動して、18番の左サイドに広がる海に向かって大会の始球式を行う。小平には木製のクラブが用意され、手渡された耳栓をし始めた。そして横にはホンモノの大砲がある。この大砲は小平がインパクトするのと同時に、大会開幕を告げる爆音を鳴り響かせた。「めちゃくちゃ音が大きくてびっくりしました」。昨年はこの大砲の音のように小平の活躍は日本のゴルフ界を驚かせた。「調子はいい」というだけに、大会連覇の期待がかかる。
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