<東建ホームメイトカップ 初日◇18日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7081ヤード・パー71>
ジャンボこと尾崎将司がプロ50年目のシーズンがスタートした。昨年は出場7試合中4試合が棄権となったが、「体調は5割」という開幕戦の初日をまずは完走。「80」でホールアウトし、9オーバー・130位タイとなった。
日本ツアーの“虎”は今年もビッグアクション【大会ライブフォト】
「今日は残念だったな。納得のいくゴルフはなかなかできるもんじゃない」とまだ満足のいくプレーには遠いが、実戦を経て収穫は大きい。
この日は堀川未来夢、佐藤大平とともにラウンド。堀川は昨年「ダンロップフェニックス」、「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で優勝争いを演じ、初優勝が待たれる若手の一人。佐藤は米下部ツアーに当たるPGAツアーチャイナで日本人初優勝を挙げたばかりの新鋭だ。
「もう孫みたいなもんだからな。若い子は小さいのもいっぱいいるけど、クラブもよくなって気持ちいいくらいスパーンと飛ぶ」と感心。そして「オレもあったのかな、ああいう時が。覚えてないんだ。(今は)何10ヤードも後ろから打つんだから」と自身の最盛期に思いをはせ、少し寂しい言葉をつぶやいた。
確かに数字だけ見れば、この日の平均飛距離は237.5ヤードの最下位。だがプロ50年で積み上げた熟練の技と、ファンを惹きつける存在感は、若手が追いつくにはほど遠い。この日も多くのファンを引き連れてラウンドし、ジャンボが歩けば空気も引きしまる。日本ゴルフ界のレジェンドとして、まだまだ存在感を示していく。(文・谷口愛純)
<ゴルフ情報ALBA.Net>