<アジアパシフィック女子アマチュア選手権 2日目◇26日◇ザ・ロイヤルゴルフクラブ(茨城県)◇6431ヤード・パー72>
初日の穏やかな気候とうってかわって、雨と強風にさらされた「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」2日目。首位と7打差の1アンダー・19位タイから出た安田祐香は、この日「74」のトータル1オーバーと耐え、首位と4打差・単独5位に浮上した。
日本最強女子アマ 安田祐香の最新スイング【連続写真】
選手たちが軒並みスコアを崩す“我慢比べ”のなか、2バーディ・2ボギー・1ダブルボギー。この日のベストスコアとなる「74」は、アンダーパーに匹敵するスコアだ。試合後には「序盤の12番でダブルボギーだったときは、焦りはしなかったですが、このままどうなるかな?という思いはありました。でもその後はいいパーも拾えていたので良かったです」と振り返った安田。
「この風と寒さだったら、スコアが伸びることがないだろうし、耐えるゴルフのほうが自分には合っている。こういう天候は過去にもあったので、攻め方や考え方が経験として生きているかなって。順位にはビックリしていますが、90点くらいのゴルフだと思います」と評価のできるラウンドだったという。
安田が“悪条件の試合”で思い出すのは、JGAナショナルチーム加入直後に参加した「デュークオブヤングチャンピオンズトロフィー」(イギリス/ロイヤルリバプール)。そして7位タイと好成績で終えた2018年4月の国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」。
「“風の強さによって何番手上げる”とかは、似たような環境でプレーした経験から覚えていますし、慣れてきている。この試合自体も経験のひとつですし“フィニッシュをとらずに当てて終わりのイメージで打ってみよう”とか試しながら打ったりもしています」
約1年前の2018年「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(11位タイフィニッシュ)の際に、“ナショナルチームに加入して成長した部分は?”を聞くと、先のイギリスでの試合を挙げ、「低い球が打てないと通用しないと思ったので、練習でしっかり取り組むようになりましたし、アプローチのバリエーションを増やす意識も高まりました」と語っていた。その後「宮里藍 サントリーレディス」「大東建託・いい部屋ネットレディス」でも悪天候のラウンドを乗り越え、上位フィニッシュを果たしているだけに、ナショナルチーム加入以降、海外派遣試合をキッカケに着実に対応能力がついてきているのだろう。
「ショットに自信がないですが、予選通過できたのでのびのびとプレーしたい」という大会3日目。上位をキープして最終日の優勝争いに臨みたい。(文・標英俊)
<ゴルフ情報ALBA.Net>