<フジサンケイレディスクラシック 最終日◇28日◇川奈ホテルゴルフコース富士コース(静岡県)◇6376ヤード・パー71>
単独トップからレギュラーツアー初優勝を狙った吉本ひかるは、優勝した申ジエ(韓国)に2打及ばずの2位タイ。「パットはよかったけど、今日はなかなかショットをグリーンに乗せることができず、苦しかったです」と、18ホール中8ホールに終わったパーオン数に敗因を求めた。
先週は結果を待つ間、爆笑していました【フォトギャラリー】
ラウンド後、18番グリーンで行われた表彰式では、涙をこらえることができない。「緊張はしてないつもりだったけど、今振り返ると、やはりあったのかもしれません」。初優勝に手が届く位置だっただけに、悔しさがあふれだし、それが光るものに変わり目からこぼれた。
逆転を許し、トップに1打差をつけられて臨んだ17番パー3では、ティショットがグリーン右のバンカーへ。左足下がりの難しいライで、ピン4mの位置に寄せたが、これを決めきれずに痛恨のボギーを喫した。
先週の「KKT杯バンテリンレディス」でも2位に入ったが、これは3打差を追いかける最終日に4つ伸ばして手にしたもの。「先週は優勝争いをしたという実感はなかったです。今週は悔しいですね」と、まったく意味の異なる“2位”となった。
だが、この結果によって賞金約581万円を獲得。今季の獲得賞金を目安となる2500万円台に乗せ、開幕前の目標に定めていた賞金シード入りは確実となった。「こんなに早く決まるとは思ってなかったです。オフに頑張ったことの成果が出てきたのと、去年の経験が大きいです」と、これには胸を張った。「次の目標は優勝です。今度チャンスが来た時は、自分の長所でもあるセカンドショットで、グリーンをしっかりととらえ続けたいです」と、再び訪れるであろう優勝争いの時をイメージする。
「私、泣き虫なんです」と最後まで泣き笑い。次に表彰式に立つ時は、さらに大粒のうれし涙で大会をしめくくりたい。(文・間宮輝憲)
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