<アジアパシフィック女子アマチュア選手権 最終日◇28日◇ザ・ロイヤルゴルフクラブ(茨城県)◇6431ヤード・パー72>
安田祐香が“アジア最強アマ”の座を手にして、幕を閉じた「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」。西村優菜も5位と健闘し、日本勢8名がそれぞれに課題や収穫を得た大会だったが、トータル17オーバー・40位タイで大会を終えた後藤未有はひときわ悔しい思いをしつつも、前を向いた。
これから挑む二つメジャータイトルを前に笑顔を見せる安田祐香【写真】
最終ラウンド終了後に「今日はアンダーパーで回りたいと思っていましたが、ボギー発進。その後もバーディチャンスをなかなか決めきれずで…この4日間は思うようにいかず、苦しい試合になりました」と語った後藤。
初日は1アンダー発進も、強風と降雨で寒さと戦いながらのプレーとなった大会2日目、3日目はともに「80」のスコア。3日目終了後にはJGAナショナルチームのヘッドコーチ、ガレス・ジョーンズ氏からパッティングの指導を受けており、のちに話を聞くと、パッティングのタッチがなかなか合わない不甲斐なさに涙を流していた。
この日もタッチが合わない場面で苦戦を強いられたといい、周りの選手との差を感じたのもグリーン上。だが「もっと練習しろ!ということですね。ジョーンズさんからはスピードコントロールを重視しなさいと言われました。いままで強めに打ったり、ジャストに狙ったり、タッチがバラバラだったので、グリーンの速さが違っても安定して30センチオーバーで打つことを徹底できれば、狙うラインも見えてくるので継続していきたいです」と見つかった明確な課題に取り組む姿勢を語る。
「最終的に海外で活躍したいと思っているので、海外勢と戦えるのはいい練習になる。今回は日本代表として戦いながら、不甲斐ない結果になってしまったのは悔しい。日本勢のなかでは一番悪い成績でしたが、負けた試合のほうが学べることが多いので、出場できて良かったと思います」
試合後には報道陣のTVカメラを借りて、日本勢を撮影するなどお茶目な姿を見せていたが、胸に秘めた悔しさを糧に成長を目指す。(文・標英俊)
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