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初優勝者の“名産地”川奈で聞いた 選手が味わった『2勝目の難しさ』【記者の目】

「今年も初優勝者が誕生するのか?」。そんなことを考えながら、先週の「フジサンケイレディス」を観戦した、という人も多かったのではないだろうか。2日目を終え単独トップに立った20歳の吉本ひかるをはじめ、渋野日向子、丹萌乃といった選手達が初タイトルに大きく近づいた。
この選手も川奈で初優勝…藤田光里のガッツポーズ【大会フォト】
最後は『あっぱれ』としかいいようがないプレーを見せた申ジエ(韓国)の優勝で幕を閉じたが、“川奈の女神”が今回も新たな力に微笑むのではないか、という雰囲気も最後まで感じることができた。
この女神の“初物好き”はなかなかのもので、現在の川奈ホテルゴルフコース富士コースに変わった2005年以降、15年で実に8人ものツアー初優勝者がこの地で誕生している。プレーオフまでもつれ込んだ昨年大会でも、最後に勝利をつかんだのは、それまで未勝利の永峰咲希だった。
開幕前日、12年に川奈で初優勝を挙げた大江香織に話を聞いた。「(優勝は)けっこう前のことなので記憶が薄れていますね。うれしかったのは覚えているけど、どうやってコースを攻めたとかは覚えてないんですよ」と笑った歴代覇者から、1勝目を挙げた時、そして“その後”の選手の心理を聞き、興味深かった。
「1勝目はイケイケ。怖いもの知らずでしたね」。大江は当時をこう振り返る。当時、首位と2打差の2位で迎えた最終日を前にして、「『あ、これ勝ったな』と思っていました」と “臆せず”突き進んでいったことはよく覚えている。「なんで2位だったのに『勝った』と思えたんでしょうね(笑)」。今考えると不思議なことだが、それが初優勝を挙げる時の“勢い”なのかもしれない。
他の選手に話を聞いても、1勝目を後々振り返った時、うれしさはあれど、“産みの苦しみ”を味わったという声は意外にも少なかった。14年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」を制し、メジャーでツアー初Vを飾った鈴木愛も、「急にチャンスが来たという感じで。それまで優勝経験もなかったし、苦労したという感じはなかったですね。奇跡みたいなものだったので」と振り返る。
だが、そこからは苦労を知ることになる。ツアー本格参戦1年目で衝撃的な初優勝を挙げたが、「たまたま勝てただけで、その時は技術もまだまだでした」と“2年目のジンクス”を恐れた。実際、15年は3度の2位こそあったものの、優勝できずに1年を終えた。「チャンスが来てもなかなか勝てない。2勝目はムリなのかもしれないと思うこともありました」。それだけに翌16年「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で勝った時は、肩の荷がおりたような気がした。
「1勝したからこそ、『次も勝たないと』というプレッシャーを感じていました。2つ勝った後は、ポンポンという感じで優勝できました。2勝目が一番難しく感じましたね」。実際に中京テレビ・ブリヂストンを制したのと同じ年には、2度目の選手権タイトルをつかむこともできた。
「1勝目は、『絶対に勝てる』と信じていたし、簡単でした」と話すのは原江里菜だ。だが08年の初優勝後、2つ目のタイトルを獲得するまでには7年を要した。その間にはシード落ちも経験。「自信もなくなり、自分を疑ったりしましたが、それに打ち勝っての2勝目。スタミナもたくさん使ったし、初勝利より価値を感じています」。
さきの大江も、フジサンケイレディス制覇後、4年間優勝から遠ざかった。「もともと絶対に2勝はしようと決めていたんですけど、その後は何回優勝争いしても勝てなかった。それで、すごく空回りしていたことに気がついて、優勝を気にしないようにした。そしたらポンと勝てました」。これも勝ったがゆえの重圧だったのだろう。「1勝することももちろん“まぐれ”ではないですけど、2勝したら実力だと思ってもらえるかなという意識はありました。だから、優勝するなら最低2回、そう考えていました」。もともと2勝目への意識が強いがゆえの苦悩だったのかもしれない。
トーナメント会場を取材していると、選手の口から『1勝目は運、2勝目から実力』という言葉を耳にすることがある。もちろん、100人以上のトッププレーヤーが集まる大会で、1勝することも容易ではないのは当然だ。これは選手に対して、より上を目指すことを意識させる言葉のような気がしてならない。
それは、今季初勝利を挙げた河本結のこんな話を聞いても感じる。河本の弟・力(りき、日体大)を指導する中嶋常幸から、優勝して少し経った時にこんなメッセージをもらった。『1勝する人は山ほどいる。2勝目に飢えていけ』。ツアー通算48勝を誇るレジェンドの口から出た言葉だけに、重みがあった。この言葉を聞いた時に河本は、初優勝を挙げた後、安心感もあってか「まずは予選通過を」という考え方になっていた自分に気がついたという。そして、より強く優勝への意識を持つことを決めたと話した。
とかく『初優勝』という響きは、ニューヒロイン誕生を予感させることもあり、我々を強く惹きつける。だが、プロにとっては、その先に立つ“2勝目の女神”を振り向かせることも、これまた難しいことのようだ。表純子のように初優勝から2週連続で勝つ選手もいれば、黄アルム(韓国)のように9年を要する選手もいる。初優勝者を多く輩出する川奈で、その後選手が直面する2勝目の重みを感じることができた。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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