<ほけんの窓口レディース 初日◇17日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6292ヤード・パー72)>
16日にがんのため25歳の若さで亡くなった大山亜由美さんと、かつてルームシェアをするなど親交が深かった香妻琴乃が、ラウンド後取材に応じ、悲しみにくれる今の心境を明かした。
大山亜由美さん死去で… 香妻琴乃も黒の喪章をつけてプレー【LIVEフォト】
ともに鹿児島県出身。1992年4月生まれの香妻と、94年2月生まれの大山さんは1学年違いの先輩・後輩という仲。ジュニア時代からコーチが一緒だった2人は、合宿などで1カ月以上生活をともにするなど腕を磨いていった。
そんな後輩の突然の訃報。「(病状について)本人が言わないで欲しい、という意思があったみたいで。ケガをしているのかな、位しか思ってなかったです。全然知らなかった」。病と戦っている事実を知らなかったことを明かした。「マイペースだけど運動神経はよくて、体を動かすのが好き。本人も“私はケガをしない”と言っていたこともあるくらい」。健康そのものだっただけに、前日に連絡を受けた時には「信じられないし、実感が湧かない」と呆然となった。
思い出すのは2014年の「サイバーエージェントレディス」。香妻が優勝争いを繰り広げていた会場に、応援にかけつけた大山さんの姿があった。「その時、置いてあったウェアに、アイロンをかけてくれていて…。『かけておきましたよ』って言ってくれて…」。そういうと、言葉をつまらせて、目から大粒の涙を流した。
「やっとプロテストに受かって(15年)これからだったのに…。手が焼けることもあったけど、かわいい後輩でした。亜由美ちゃんの分も頑張りたい」。デビュー時には東京五輪出場が夢と語っていた大山さん。志半ばで旅立った後輩の思いも胸に、これからもゴルフと向き合っていく。(文・間宮輝憲)
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