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全米オープン予選でも試します！　今平周吾は最終日にまさかの新スイング挑戦

＜関西オープン 最終日◇26日◇KOMAカントリークラブ（奈良県）◇6979ヤード・パー72＞
「最終日はピン位置次第ですが、全部デッドに狙っていくぐらいの気持ちで攻めていきます」と、誓っていた今平周吾。5バーディ・2ボギーの「69」という数字だけ見ると、攻めきれなかったのかと感じる人もいるだろう。しかし、今平の中では恐ろしいほどの攻めのゴルフが展開されていた。
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「実は昨日の夜、ユーチューブでダニー・リーのスイングを見ていたんです。先週の全米プロに出場した際、練習場で彼が打っていた姿を見て気になっていたのが理由です」（今平）
ダウンスイングで一度沈み込んだ後、跳ね上がるようなスイングを見て、ひょっとしたら自分にも取り入れられるのではないかと考えたのだ。小さな体でも飛ばしたい気持ちが強い今平にとっては、当然の流れだろう。これで終われば研究熱心なんだな、となるが、なんと最終日の朝、練習場でそのスイングを試したという。
「感じがよかったので、試合でも試してみました」と、涼しい顔でいうではないか。トーナメントの、しかも最終日にスイングを変えるなんて……。記者が納得のいかない表情を浮かべていると、今平が理由を説明してくれた。
「確かに目の前の試合も大切ですが、長い目で見た場合、自分が成長するために必要なことだと考えた結果、あえて試合で実践することにしたんです。まあ、首位とも5打差と離れていたし、爆発的なスコアを出すには、何かを変えたほうがいいかなという気持ちもありました」
結果的に前半はうまくいったものの、後半は疲れてきたのかタイミングが合わず、思うように打てなかったという。なるほど、今年の「マスターズ」、「全米プロ」で思うような成績を残せなかったからこそ、すぐにでも何かを変えたかったのだろう。
ちなみに、明日は36ホールを戦う「全米オープン」の予選が三重県の桑名カントリー倶楽部で行われるが、そこでも新スイングを試すのかどうか聞いてみた。「もちろん試しますよ！」と自信ありげに語った今平。この向上心があるからこそ、けっして大きくはない体でも賞金王になったのだろう。その気持ちが消えない限り、成長し続けるに違いない。（文・山西英希）

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