<中京テレビ・ブリヂストンレディス 最終日◇26日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6482ヤード・パー72>
「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で今季2勝目を挙げた勝みなみ。後続に3打差をつけて迎えた最終日は3バーディ・3ボギーの「72」とスコアを伸ばせず苦しんだが、それでも逃げ切り勝利をつかんだ。
開幕戦で激写 これが勝みなみのセッティングだ!【写真】
ボギー発進で流れの悪いスタートとなった。「今日はラインが合っていなかった」とグリーン上で苦戦し、6番パー4では9mから3パットを叩いて2つめのボギー。ファーストパットが4mオーバーし、「オーバーさせた自分が悪い。でも次に影響が出るだけなので、切り替えて次のホールで頑張ろうと思った」と気を持ち直して再起を図る。8番から連続バーディでイーブンに戻すと10番パー4では右ラフから打った3打目が2mに乗ったが、これも外して再びボギー。13番で後続の松田鈴英にトータル13アンダーでトップに並ばれたが、気持ちを切らすことなく終盤へ。
転機が訪れたのは15番パー3。9番アイアンで打ったティショットは傾斜で左に落ちていきピンから7m。難しいスライスラインを読み切り、これを沈めてふたたび1打リード。「流れが悪い中でもバーディを獲れたから“まだ大丈夫”と思った。バーディ逃しのパーを続けていたら15番でご褒美がきた」と勝利への光が見えた。残り3ホールはチャンスにつけながらもバーディを奪うことはなかったが、パーを重ねてホールアウト。トータル14アンダー、後続に2打差をつけて優勝を挙げた。
「今日はあと一筋で切れていった」とラインの読みに苦しみながらも、15番で転機を作ったのがエースパター、オデッセイ『オーワークス #1』。今季の平均パット数1位(パーオンホール)を支える相棒がここぞの場面で光った。
この『オーワークス』シリーズは、L型のヒンジが入った“マイクロヒンジ・インサート”と呼ばれるインサート(フェース面に本体とは違うものを埋め込んだもの)が特徴。これにより、打ち出しの瞬間から順回転を与えることができてボールの転がりがより良くなるというモデルで、勝は昨季プロ初勝利を挙げた「大王製紙エリエールレディス」でも使用。今年5月の「パナソニックオープンレディース」で優勝した際も「パターに助けられました」と全幅の信頼を置いている。
パターを含めて勝利を支えた14本は、「パナソニックオープンレディース」と変わらぬエースたち。今季開幕戦から使い続けているクラブたちが早くも今季2勝目を引き寄せた。
【勝みなみのクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:ダンロップ・スリクソン Z785 9.5°
(三菱ケミカル ディアマナ DF-50/SR/45.25インチ)
3W:ダンロップ・スリクソン ZF85 15°
5W:ダンロップ・スリクソン ZF85 18°
4UT:ダンロップ・スリクソン ZH65 22°
5I〜PW:ダンロップ・スリクソン Z-フォージド
W:クリーブランド RTX4 50°
W:クリーブランド RTX4 54°
W:クリーブランド RTX4 58°
PT:オデッセイ オーワークス #1
BALL:スリクソン Z-STAR XV
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