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濱田茉優　反撃ののろしは“コースを知る”コーチと共に

＜リゾートトラストレディス 事前情報◇30日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ（静岡県）◇6560ヤード・パー72＞
最近はコーチがキャディをつとめることが増えている。理由は間近でプレーを見られること、そして試合でやってきたことがどうなるのか。ロープの外からは見られない細かい部分までチェックするのが狙いである。もちろん、選手のクセを知っているからこそ、成績を向上できるという理由もある。
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そんな中、今週は濱田茉優のコーチ・井上忠久がバッグをかつぐ。キャディを務めるのは昨年の熊本「KKT杯バンテリンレディス」以来一年ぶり。「元々年に一、二度かついでもらっていました。ロープの外じゃなく、中で自分がどういった心境でプレーしているのかを見て欲しくてお願いしました」とやはり理由は間近からのチェックがメイン。
昨年賞金ランク35位に入り初シードを獲得した濱田だが、現在の賞金ランクは59位とここまで思うような成績を残せていない。「ショットが良くてもパットが入らないというゴルフが続いている」と問題はグリーン上。今回特にコーチと調整したい部分はそこにある。
練習日には井上と旧知の仲で、「パッティングがうまい」と話す清水一浩が来場。井上とは違った目線から指導を受けた。「パターがアッパーブロー気味になっていたのでダウンブローで打つようにアドバイスをもらいました。ボールの後ろにコインを置いてダウンブローで打つ練習しています。入るか入らないは別として転がりが良くなりました」と多角的に問題解決に取り組んでいる。
そして、『年に一、二度』がこの試合になったのには、もう一つ理由がある。今年の舞台・グランディ浜名湖ゴルフクラブで女子ツアーが行われるのは2004年大会以来で、23歳の濱田は当然出場していない。ここでプレーするのは初めてとなるが、井上が11年にこのコースで行われた男子ツアー「とおとうみ浜松オープン」でプレーしており、コースを知っているのである。
男子とは変わっているホールもあるが、「僕らがやっていたときはもっと風が強かったイメージですね。でも、アップダウンはあまりないし、風が吹かなければ、回りやすいコース。ショット能力の高い人が上位にくるでしょうね」（井上）とポイントは押さえている。今週出場する選手で04年大会に出場していたのは大山志保、金田久美子といった数える程度。これは大きなアドバンテージだ。
また、グリーンもパッティングのチェックをするにはうってつけだという。「あまり起伏がなく、カップ切るところは特に傾斜があまりないところだと思うので、ちゃんと打てればすーっといってくれると思う」。調子のバロメータがスコアに直結するからこそ、今の濱田の状態、そして今後どうしていけばいいかを見つけやすい。
「結果とかはひとまず置いておいて、試合で見てもらわないと分からない部分もある。これからのためにも、コーチに見てもらいながら今後につなげられるゴルフができたら」と濱田。頼もしい師匠と共に、浜名湖のほとりから反撃ののろしを上げる。（文・秋田義和）
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