<〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤルGC 2日目◇31日◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8016ヤード・パー72>
初日を9オーバー・141位タイと最下位で終えていた松原大輔。しかし、2日目は序盤からバーディを重ね、リーダーボードの最後方から一気に追い上げ。「67」と5つ伸ばすチャージを見せたが、トータル4オーバーで予選通過にあと1打及ばなかった。
ちょっとバカンスにも見える…?【LIVEフォト】
「思うようにいかなすぎて、集中力が切れたところがあった」と振り返った前日は、3つのダブルボギーに5つのボギー。午後スタートで「81」と大叩きし、「気持ちがどこか浮ついていた。うまくいかない時に踏ん張ることができず、裏目裏目に出た」と唇を噛む一日となった。
しかし、「一日経って気持ちを切り替えられた」という2日目は、まるで別人。スタート5ホールで4つのバーディを奪うと、その後もボギーを打ってもバーディで獲り返し、スコアを伸ばした。12〜14番では3連続バーディで、一気に予選突破の可能性も開けた。しかし、18番で「ティショットがラフに行って、後手後手に回ってしまった」とチャンスを作ることができず。さらに1mのパーパットもカップに嫌われ、この日3つ目のボギーでフィニッシュ。「そういう流れだったのかな」とポツリつぶやいた。
“たら・れば”にはなるが、結果的にこのパーパットを沈めていれば、予選通過ラインに滑り込むことができた。「下りだったので少しスライスするかなというのが、左いっぱいに出てしまった。スピードがあった分、まっすぐ打てばよかった。集中力を持続したけど、最後に魔が差してしまいましたね」。この「67」は、コースが変わった昨年大会から通じてもベストスコアタイという好成績だ。「トータルで見て一打の重みを感じました」。“もろさ”と“爆発力”、この両面を見せた2日間だった。
女子では、20歳の“黄金世代”渋野日向子が、「KKT杯バンテリンレディス」初日の最下位から予選通過、最終的に20位タイとなり話題になった。その勢いのまま、3戦後の今季メジャー初戦の「ワールドレディス サロンパスカップ」で初優勝。まさに“シンデレラストーリー”といえる快挙を成し遂げた。この日味わった悔しさを糧にした、松原の快進撃に期待したい。(文・間宮輝憲)
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