<全米女子オープン 3日目◇1日◇CCオブ・チャールストン(米国サウスカロライナ州)◇6515ヤード・パー71>
ツアー屈指の大型プレーヤーが初の全米タイトルにグッと近づいた。超ロングヒッターで人気のレクシー・トンプソン(米国)が1イーグル・3バーディ・2ボギーの「68」をマークし、トータル6アンダー、首位と1打差の3位タイで最終日を迎える。
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ドライビングディスタンスでは現在ツアー9位。平均で276ヤード飛ばすロングヒッターがその持ち味を発揮した。3つあるパー5でイーグルひとつにバーディふたつ。15番(522ヤード)では2オンに成功し、9mのパットを沈めて一気に優勝争いの一角に名乗りを挙げた。
予選ラウンドはアドバンテージを取ることができなかったパー5でこの日は4アンダー。もちろん飛ばしのおかげであることは間違いないが、パッティングも決まっての猛チャージだ。実はトンプソン、火曜日にグリップをクローに変えて開眼した。国内男女、海外男子でも最近流行りのクロー。プロゴルファーでもある兄の助言で変えたことがいきなり奏功した。
「火曜日に変えたばかりだけど、とてもしっくりきている。スピードが合うようになればもっと良くなると思うし、それも時間の問題。パッティングは自信を持って打てるかどうかと、気持ちよく打てるかどうかにかかっている。いまはその段階に来ている」と、ビッグタイトルを前に苦手だったグリーン上での好調をアピールした。
トンプソンは今季、パーオンホールでの平均パット数が90位。全体でも115位。昨年までもパッティングに苦しむシーンが見られ、課題とされてきた。圧倒的な飛距離と正確なパッティングを手に入れたとすれば、鬼に金棒だ。あすは勝負のファイナルラウンド。即席クローがメジャー勝利を後押しすることになるのか。最終日は米国屈指の人気者・レクシーに注目だ。(文・高桑均)
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