<ザ・メモリアル・トーナメント 最終日◇2日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(米国オハイオ州)◇7392ヤード・パー72>
海外メジャー第3戦「全米オープン」前最後の出場となる「ザ・メモリアル・トーナメント」最終日にタイガー・ウッズ(米国)が魅せた。7バーディを奪う猛チャージで「67」とスコアを5つ伸ばし、トータル9アンダーの9位タイとトップ10に滑り込んだ。
タイガー・ウッズに見るベンホーガン理論【スイング連続】
「今日の目標は、二桁アンダーにし、全米オープンに向けて、前向きな何かを手にすることだった」というウッズ。二桁アンダーには達したが、そこに居られず後退してしまった」と7バーディの後の2つのボギーを悔やんだが、「とはいえ、全体的には良い一日だった。ショットも良かったし、いいパッティングもあった」と納得のいく前哨戦となった。
過去に全米オープンを制したペブル・ビーチに向けて、アイアンショットももう一段階上げていきたいと続ける。「今週はドライバーが良かった。緩いアイアンがいくつかあった。フェアウェイバンカーからのショットはあまり良くなく、2回リップに当たってしまった。特に14番、決勝ラウンドで2回ボギーにしてしまった」。持ち前の切れ味へ、残り一週間で研いでいく構え。
この会見では戦友として今なおしのぎを削っているフィル・ミケルソン(米国)についても言及。ミケルソンは全米オープンを勝てば生涯グランドスラムがかかっている。
「生涯グランドスラムは、今まで5人しか達成していない。偉大な業績を残した選手でも、グランド・スラムのどれかを勝っていない選手がいる。ドライバーが不安定だが、全米オープン2位が6回の選手がいる。2位が6回なんて驚異的だ。全米オープンの攻略法を見いだしたからこその結果だが、優勝には届かなかった。フィルがまた優勝出来なくても驚かないよ。勝っても勝たなくても、フィルは最も偉大なゴルファーの一人として歴史に残る。生涯グランドスラムが達成出来なくても関係ない」
とはいえミケルソンが勝つ可能性があるということは自分のライバルとなり得ると言うこと。それを踏まえて「メジャーに乗り込むとき、優勝候補に注意を払うか?」という質問が飛んだが、回答は「ノーノー、メジャーはたった一試合、一週間の出来事。優勝候補でも予選落ちをするし、フィールドも156選手と多い。自分のゲームのことで手一杯だ。サンデーバック9に残ること。それはトリッキーだし、とても難しい。そのチャンスを自分に与え、勝つことに必要なスコアを出すことが自分の責務だ」とあくまで自分だけに集中して2008年以来となる全米タイトルを獲りに行く。
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