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女王候補の復活 最強のショットメーカーが手にした迷いを消すパター【辻にぃ見聞】

「ヨネックスレディス」で国内女子ツアーは14試合が終了。上田桃子が今季3人目となる複数回優勝を果たした。今季2勝を挙げている申ジエ(韓国)、上田、勝みなみの3人に次ぐ賞金を獲得しているのがイ・ミニョン(韓国)。上田を指導するプロコーチの辻村明志氏が注目したのは、現在ボールストライキング(トータルドライビング順位とパーオン率順位を合算した値)1位のミニョンのショット力ではなく、パッティングだった。
イ・ミニョンの切れ味抜群アイアンショット【連続写真】
■女王候補と呼ばれながら苦しんだ 原因はショットメーカーがみな悩むグリーン上
17年の日本ツアー参戦初年度から難コース・葛城ゴルフ倶楽部で優勝するなど2勝を挙げていきなり賞金ランクで2位。18年には賞金女王候補の筆頭にあげられたが、開幕戦のみの勝利に終わった。
それでもボールストライキングは1位。原因はグリーン上にあった。パーオンホールの平均パット数は41位。1ラウンド当たりに至っては71位まで順位を落とす。自分もスコアが伸び悩む原因は分かっているからこそ、それがどんどんプレッシャーになっていく。「パターがダメならショットでつけなければ…」とショットへの重圧も加速する負のスパイラル。さらには長時間のパッティング練習がたかって腰を痛めた時期もあった。
■変えたことは1つだけ パターをピンタイプからマレットへ
そんなパッティングは今年大きく飛躍。1ラウンド当たりは52位だが、パーオンホールの平均パット数は7位まで上昇。パット巧者と言える1.7台まで数字を上げてきた。
ここまでくると何か大改造をしたように思うが、ミニョンは「パターをマレット(スコッティキャメロン『GOLD 5R プロトタイプ』)に替えたことが理由ですね。他は何も変えていないです(笑)」とパター以外は大きく変えていないという。
パター変更による数値の大幅な向上を辻村氏は「ショートパットの精度が向上したのでは」と見ている。
「マレットタイプを使用することでアライメント(カップ、ボールに対するパターのフェースの向き)をしっかり合わせられるようになったことが非常に大きいのではないでしょうか。去年までミニョンさんはセットアップ(フェースの向きを合わせる)段階で、何度もやり直していました。そして首をかしげながらアドレス。そのくらい不安がありました。ですが、今年を見る限りパッと構えてパッと打てている。しっかりと出球のインスピレーションが沸いている証拠でしょう。それはつまり入る可能性が高いということです」
その成果が一番出ているのがショートパット。「マレットはヘッドが大きく直進性が高いので、ある程度技術をカバーしてくれる。アライメントに不安があるアマチュアの方は一度使ってみるのもありだと思いますし、ピンをエースの方も多いと思いますが、気晴らし用で一本持っておくのもアリだと思います」と辻村氏も薦める。
■コーチと二人三脚で作り上げたパワーフェード 師からの喝
ミニョンの代名詞と言えば飛距離の出るパワーフェード。ストレートの軌道からやや右に曲がりながら落ちてピタッと止まるその球筋は、来日当初同じショットメーカーでもイ・ボミ(韓国)らドローヒッターの多い女子ツアー界において異彩を放った。
そのパワーフェードはジュニアのころからミニョンを見ているミンコーチと作り上げたもの。ミンコーチと大学で先輩後輩の間柄に当たるという辻村氏が、パワーフェード誕生のエピソードを聞くとこんな話をしてくれたそうだ。
「ミニョンさんは元々ドローヒッターだったそうです。今からは想像できませんが、勝負どころでミスをするタイプで、特に大事なところでチーピンが出てしまっていた。原因はクラブがボールの下から入ることです。そこでミンコーチは、ミニョンがフェードを打てる体格を持っていると見込みフェードを教えることにしたそうです。最初はひたすらドが付くほどのスライスを打たせた。アウトサイドインの軌道を身につけ、絶対にしたからクラブが入らないようにしたそうです。その時の“日本語で言うとあれだよ、大根切りをさせたんだ”と言うフレーズはすごく印象的でした」(辻村氏)
そんなミンコーチは今年の「パナソニックオープンレディース」で久々に来場。その時、技術以上に目が付いたのが悪い意味での心の余裕。「ツアーに慣れてしまっていて、戦う目をしていない、と言われました」(ミニョン)。その二週間後の「ほけんの窓口レディース」で今季初優勝を挙げた。
パターのスイッチと師匠の喝でよみがえった女王候補。「複数回優勝するのは間違いないでしょうね。女王争いにも絡んでくると思います」と辻村氏も太鼓判だ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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