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プロテストの日程変更、年齢引き下げ…いったいナゼ? 安田祐香らトップアマの“空白期間”の過ごし方【記者の目】

コンセプトに、『大会を通じて、さらなる成長と躍進を遂げていく』という言葉を掲げる、先週の「宮里藍 サントリーレディス」。『1990年の初開催から、決して変わることのない大会方針がある。それが、アマチュア選手に対しても広く門戸を開くこと』という説明にもあるように、今年も国内外から15人のアマチュア選手が参加し、5人が決勝ラウンドに進出。フィリピン出身のユウカ・サソウが、最終日に「63」を記録し7位タイに入るなど活躍を見せた。
“日本No.1アマ”安田祐香のドライバースイングを連続写真で解析!
その15人には、今年“躍進”への第一歩ともいえる、プロテスト受験を控えた選手も多くいた。安田祐香、西村優菜、古江彩佳、佐渡山理莉らこの春に高校を卒業した、“プラチナ世代”とも呼ばれる選手達も、それに該当する。今年からプロテストの日程や受験資格が変更されたのだが、この影響でこの高卒組は、一つの決断を迫られていた。
変更のおさらいをすると、昨年は第1次予選が4月から行われたのに対し、今年は一番早い会場でも8月21日からのスタートとなる。その後に2次、そして最終プロテストという流れは変わらないが、1次の開始がずれ込んだことにより、これまで7月下旬だった最終も、11月5〜8日と必然的にうしろ倒しとなった。
そして卒業からテストまでの期間が例年以上に空いたことで、今年の高卒受験者たちは、そこまでの過ごし方を“より慎重”に決めることになった。兵庫県の滝川第二高を卒業した現在の日本アマランク1位・安田は、「姉もいるし、家から近い。(ゴルフを習ってきた)坂田塾のコーチがゴルフ部の監督を務めている」という縁もあり、地元の大手前大学への進学を「ギリギリ」で決めた。
「ゴルフの環境も整っているし、学校生活も楽しみたかった。河本(結)さんが両立している姿を見て、私もそういう選手になりたいと思った」とこの選択をしたのだが、同時にこんな思いもあった。「去年のように7月が最終テストだったら、高校卒業から3カ月しか期間がないですし、試合に出ていたらあっという間に本番がくる。(例年通りの日程なら)大学には行かなかったと思います」。安田は2017年日本女子アマ優勝の権利で最終テストからの受験となるため、そこまで半年以上待つことが決まっている。この日程変更が、進学を後押しする大きな理由になった。
一方、安田と同じ滝川第二高を卒業した後、先週の舞台となった六甲国際ゴルフ倶楽部で、研修生をしながらゴルフの練習に打ち込むという道を選んだのが古江だ。「テストまで期間があるので、自分のペースで練習すると私はダラダラしてしまうと思った」と、練習環境の整ったゴルフ場で働きながら、本番を待つ道を決断。試合がない時には、早朝5時頃に起床し、ハウスキャディとして通常業務を行う。そして、午後3時頃から日没まで練習で汗を流す、という生活を送っている。
古江も、卒業後の選択肢として大学進学を視野に入れたこともある。昨年のステップ・アップ・ツアー「京都レディース」では、現在日体大に通いながらプロとしてツアーに出場する河本結に相談したことも。大学の試合などによっては、今年のテストを受けられない可能性が出てくることを知った古江は、「1週間」迷ったすえに、「海外の強い選手や、一学年下の選手も出るので厳しいテストになりそうだけど、『逃げちゃダメ!』と思いました」と、すぐにテストを受けられる研修生の道を選んだ。
アマチュアランキング2位の西村と、同7位の佐渡山は、ともに1次からの挑戦で、「ゴルフに打ち込みたい」という理由から、いうなればフリーともいえる立場を選んだ。西村はゴルフアカデミー中島、佐渡山はエナジックゴルフアカデミーとそれぞれがゴルフを習う拠点で練習を積む。「研修生も考えましたが、練習時間が制約されてしまう」(西村)、「大学はプロになった後でも行けると思ったし、思い通りの練習時間を確保したかった」(佐渡山)。このように自分のペースで調整を続ける選手もいる。
そもそも、なぜこのような日程変更が行われたのか?それは、日程とともに変更された参加資格年齢の引き下げの影響が大きい。昨年までは『プロテスト開催年度4月1日時点で満18歳以上』だった年齢制限が、今年から『プロテスト開催年度4月2日時点で満17歳以上』となった。これにより、現在の高校3年生もテストを受けることが可能となった。
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の広報担当に話を聞くと、「プロテストを選手達にとっての就職試験だと考えると、高校卒業前に受けたほうがいいだろうという考えから、引き下げが決まりました。これならば、もし落ちた場合でも、その後に大学進学などを考えることもできます」とその理由を説明。ほかの同級生と同じように、桜咲く季節に、新たな門出が迎えられるような配慮ともいえる。
そんな意図もあり、『7月は、高校生の夏休みと重なり、ゴルフの大会と重なってしまう。3年生が最後の大会に出場ができなくなるケースが考えられる』、『高校生の就職試験が秋口にあるため、テストもその日程に合わせた』という事情が日程を動かした理由にあるとLPGAは説明。他にも『テスト合格者には、1年間のステップ・アップ・ツアー出場権が与えられるが、この時期にテストを開催することで“翌年の初戦から最終戦まで”と、その権利期間が分かりやすくなる』というのも大きな理由として挙げられたが、 “就職”という観点から「在学中に…」という考え方は色濃いようだ。
昨年、高校を卒業しプロテストに1発合格した菅沼菜々の、「私の場合は卒業してすぐにテストが始まったので、それ以外のことはまったく考えませんでした」という言葉を聞くと、1年で状況が大きく変わったことを強く感じる。ちなみに菅沼も「今年みたいに、卒業から半年空くという日程だったら、大学に行くという選択肢もあったかもしれません」と話した。
来年から本格的にQT出場資格がLPGA会員に限定されるため、これからツアーを目指す選手にとって、テストが持つ意味はさらに重いものになる。さらにその余波で、韓国など海外の強豪達も受験を考えている、という話を聞く機会も多い。ちょうど過渡期に卒業を迎えたことで、今年の高卒組にとって初めてのテスト受験は、かなり“タフな戦い”になることも予想される。それだけに、自らが選んだ卒業後の過ごし方が、それぞれにとって最良なものであることを願いたい。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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