<ニチレイレディス 2日目◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6548ヤード・パー72>
ファイナルQTを前半戦の全試合に出場できる24位で通過しながら、現在リランキング47位と7月以降の試合に出場できる目安となる40位以内に届いていない田中瑞希。来週の「アース・モンダミンカップ」後に行われる第1回リランキングまで今大会を含めて残り2試合しかないだけに、1円でも多く賞金を稼いでおきたいところだった。
最終ホールのアイアンショットでピタリとつけてこの笑顔【写真】
それにもかかわらず、初日に79を叩き7オーバーの100位タイという最悪のスタート。不本意ながらも、2日目は翌週に向けての調整を目的としたラウンドにするつもりだった。ところが、5ホール目となった14番パー4で10メートルのバーディパットを沈め、17番パー3でまたしても10メートルのバーディパットを沈めると、風向きが変わってきたという。
「パッティングのタッチが急に合い始めてきたんです。いい感じだなと思ったら、後半はショットもビシバシ寄り始めたんですよね」と、自分でも怖いぐらいにショットもパットも神がかっていたと驚く。もちろん、単にラッキーだけで好スコアをマークしたわけではない。最終9番パー4では、ティショットをラフに打ち込み、ピンまで残り137ヤードあったが、フライヤーを計算して、9番アイアンを選択。その読み通り、ピンそば2メートルにつけて、9つ目のバーディを奪取するなど、冷静なジャッジが光った。
「63」は自己ベストでもあるが、22パットも自己最少だったという田中。そこで、一体どうしたらそんなにパットが決まるのか、秘訣を聞いてみた。
「今までは、アドレスに入る前に、ボールの手前で素振りをするだけでした。今日はラインのイメージを明確にするために、ボールと目標を結んだライン上の後方に立って、ラインを思い浮かべながら、素振りをしたんです。それが大きかったですね」
単に目印を見つけ、そこに向かって打つよりも、ボールがカップに入るまでの道を頭に残像として残しながら打つといいらしい。さらに、テークバックとダウンスイングのスピードを同じにすると、タッチも合ってくるという。
「最終日はとにかくアンダーパーを出すことに集中したいです」という田中。第1回リランキングで40位以内に入れば、ひとまず9月末に開催される第2回リランキング前の、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」までの出場権は得られる可能性が高いだけに、今日の勢いを持っていきたいところだ。(文・山西英希)
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