<ダンロップ・スリクソン福島オープン 事前情報◇26日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇69611ヤード・パー72>
例年バーディ合戦となる本大会。2014年に小平智が優勝した第1回以来、毎年優勝スコアはトータル20アンダーを超えている。昨年のバーディ率3位と、バーディ量産のプレーが持ち味の石川遼にとっては好相性な大会。実際に、昨年は優勝争いの末に3位タイの成績を残したが、「スコアが伸びるコースだという印象がないくらい、去年は難しく感じた」と振り返る。
どんな会話を? トミーと笑顔の石川遼【LIVEフォト】
昨年は「東建ホームメイトカップ」で2位に入ったが、以降は30位付近と飛び抜けない試合が続いた。「〜全英への道〜ミズノオープン」、「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」と2試合連続の予選落ちから本大会に入った。フェアウェイが比較的広いコースでも「ストレスフリーでやれるからといって、得意なイメージは感じられなかった」とドライバーの不調に苦戦していた時期だった。
今年は腰のケガによる戦線離脱からの復帰戦となった日本ゴルフツアー選手権では、自身で苦手と話していたコースで20位タイとまずまずの成績。その後はツアー外競技のフューチャーゴルフツアー(兵庫県)に続いて「JOYXオープン」に出場。ツアープロが多く参戦する中で、優勝した小田孔明と1打差の3位タイに入るなど流れも悪くない。
ドライバーも好感触で、ブレ幅も小さくなったぶん気持ちよく振れており、体感で飛距離も2〜3ヤード伸びたという。「今アメリカに行ってドライバーの感じがどうなのか、年間を通してやってみたいなと思う感じになったけど、まだ早い。これをずっと日本ツアーで続けて初めて自分のものになると思う」と、徐々に上向きになってきたことに期待も膨らむ。
今年コースを回って「去年よりも不安はない」としながらも、まだ絶対的な自信を持っているわけではない。ドライバーに関しては、全体で見てようやく平均点に来たところだと話す。「1階と2階の間の、踊り場に来たくらい(笑)。劇的によくなることはないから、焦らずにやりたい」と、気長に調整を重ねていく構えだ。(文・谷口愛純)
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