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2年ぶりの首位発進に開口一番「久しぶり（笑）」　キム・ハヌルは父からの助言でショット改善

＜アース・モンダミンカップ 初日◇27日◇カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）◇6620ヤード・パー72＞
取材エリアに着いた瞬間、思わずこぼれた「久しぶりです（笑）」。2017年「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来となる首位タイ発進を決めたキム・ハヌル（韓国）。5アンダーのラウンドに微笑んだ。
頭にリンゴを乗せても落ちない！？3勝を挙げたキム・ハヌルの2017年のスイング
17年にメジャーを含む3勝を挙げた実力者も、18年は苦しんだ。序盤から波に乗れず前半戦はトップ10が1度のみ。勝ち星に恵まれないどころか、賞金シードを確定させたのは10月後半の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」（2位）。今季はさらに悪く、ここまでトップ10はゼロ。賞金ランキングも72位に低迷している。
問題は考えすぎることだった。これといったチェックポイントを決められないため、あれこれ悩みながらのプレーが続く。「集中したいけど、あれこれ考えすぎてできなくなっていた」と精細を欠いていた。
そんな悩めるハヌルを助けたのは父だった。かつてキャディを務めていたこともあり、娘のスイングのクセは分かっていた。「テンポとリズムだけを考えてやってみたら？」。以前から速くなる傾向があり、その点だけをアドバイス。「そのポイントだけを考えてやったら良くなりました。昔の良かったころのリズムに戻ってきた感じがしています」と早々に手応えをつかんで好発進へとつなげた。
ポイントが絞れたことで、表情も晴れやかになったスマイル・クイーン。ショットメーカーらしい小気味のいいスイングで、まずは好位置での予選突破を目指す。（文・秋田義和）

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