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わずか2試合でリランキング突破を目指す！　もうひとりの“未来”って？

＜ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目◇29日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ（福島県）◇6961ヤード・パー72＞
2週前の「日本ゴルフツアー選手権」で初優勝を挙げて海外メジャーの切符を手にするなど、将来を大きく切り開いた堀川未来夢（ほりかわ・みくむ）。その優勝の裏で、限られたチャンスをものにしようと奮闘するのが、もう一人の“未来”、阿久津未来也（あくつ・みきや）だ。
もはや“洗髪”？　堀川未来夢は初優勝でビッショビショ【写真】
日本大学では堀川の2つ下の後輩。名前が似ているこの2人、面識を持ったのは大学に入学した頃だ。「未来夢さんのほうが先にアマチュアのタイトルもあったので、僕は“みくや”って呼ばれることが多くて。“みきや”です！」と笑ったが、堀川は同じプロとしても、大学の先輩としても大きい存在。「宍戸で優勝されて、勝つべきときに勝った人だなと思う」と賛辞を送りつつ、「ちょっとだけ身長と、勉強では勝っているかな（笑）」というダメ出しからは、仲の良さがうかがえる。
先輩の背を追いながら、ツアーデビューしたのは2017年。今年はQTランク38位の資格で参戦しているため、出場試合数は限られる。女子と同じく、男子も今週を終えて第1回のリランキングを迎えるため、少ないチャンスをものにしなければならない。今季は日本ゴルフツアー選手権のみの出場だが、同大会で12位に入って318万円を加算。わずか1試合のみでリランキングは15位に食い込んだ。
昨年実績でいけば、「ブリヂストンオープン」（10月10日〜13日）までの出場機会を増やすには、リランキングで最低トップ10入りはしておきたいところ。それだけに、この日の最終ホールの一打が悔やまれる。最終18番パー5は、3日間のトータルで難易度が最も低いチャンスホール。フェアウェイから打ったセカンドがグリーン手前のバンカーに入り、3打目で出せずにボギーで一歩後退した。
ここまで5つスコアを伸ばしていたが、「土手の真下にボールが入って、アンラッキーでした。そんなに悪いことしたっけなと…。バーディホールでフェアウェイに置けただけに、悔しいです」と肩を落とした。しかし、悔やんでばかりはいられない。「1つでも上にいかないと」と気合いを入れ直す。目標とする先輩の背中はまだ遠いが、輝かしい未来に向けて目前のチャンスをものにしてみせる。（文・谷口愛純）
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