<ニッポンハムレディスクラシック 2日目◇12日◇桂ゴルフ倶楽部(6,602ヤード・パー72)>
初日の「67」に続き、この日も「70」をマーク。トータル7アンダーの4位タイで予選ラウンドを終えたイ・ボミ(韓国)。実は「1カ月くらい前からです」と、新コーチに師事していることを明かした。
うーん、さわやか この日一番のキャンディ・スマイル【LIVEフォト】
スタートホールから6mを沈めてバーディ発進。続く2番はボギーとしたが、そこからはボミ劇場。3連続バーディを奪い、一時は単独トップに躍り出た。「久しぶりにボードのいちばん上にいるのはうれしかったです」と笑顔が戻ってきた。
ショットの悩みを抱えたままシーズンイン。結果も出ず悩みは深まった。それが、先週、9位タイに入ると、今週もここまで堂々の上位争い。その裏には、世界1位にまで上り詰め、今季絶好調のコ・ジンヨン(韓国)を教えるイ・シウコーチのアドバイスがあるという。
「周りの人から見たらあまり変わらないように見えていて、『感覚の問題だよ』と言われることが多かった。でも、私はその感覚でミスしているので、その感覚を消したかったのに…」と、ひとりで悩んでいたところでの出会い。「私にも簡単に説明してくれるので分かりやすいんです」と、この2週の大改善に大きく貢献している。
具体的には明かさないが、テークバックの段階から不安がつきまとっていたのが、今では自然にクラブを上げることができている。「私はクラブの重さを感じながらバックスイングしたいんです。悪いときはシャフトのテンションが分からなかった。それが先週から分かった。力を入れなくても振れるようになって、クラブが走っている」と、小気味いいショットが戻った。
この日のハイライトは4番パー4。ティショットをフェアウェイに運ぶと、セカンドは175ヤードを残した。これを6番アイアンで1mにつけるイージーバーディ。「難しいホールだと思っていたけど、ピタッとつけることができたので、自信になりました」と、初日最難関ホールのバーディで一気に好感覚を取り戻した。
「ショットにイライラする気持ちがなく、集中できているからパッティングにも流れが行って、いい感じになっている」と好調を分析する。あす以降については数字の目標を掲げることなく「体にいいスイングを覚え込ませることができたら」と謙虚な姿勢は崩さない。それでも、これだけ好スコアが続いていれば、やっぱり優勝争いに期待してしまう。(文・高桑均)
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