<ニッポンハムレディスクラシック 3日目◇13日◇桂ゴルフ倶楽部(6602ヤード・パー72)>
ホールインワン賞300万円がかかった16番で60センチにつけるショットを放ち、「入ったら300万円でしたね(笑)」とおどけてみせた安田祐香。5バーディ・1ボギーの「68」をマークしてトータル5アンダーの11位タイに浮上。アジア女子アマチュアナンバー1の存在感を見せている。
ボミ2打差でこのスマイル
「ピンチがあまりなかったので、楽にプレーできました」の言葉通り、ドライバーでフェアウェイヒット、セカンドもピン方向に飛び、バーディチャンスを決めるか逃すかというゴルフ。「もう少し獲れたかなというのはありますが」と、スコア以上に内容には満足だ。
再来週から2週間は、回愛女子メジャーの「エビアン選手権」、「全英AIG女子オープン」への参戦が待つ。欧州でのプレーを前に、今大会の安田は、あることを試している。「低いボールを打つ」ことだ。
象徴的だったのが9番パー4。「あれはうれしかったですね」と笑顔を見せた完璧なバーディ。ティショットはフェアウェイを捉え、同組のプロ2人をアウトドライブ。左奥のピン位置に対して風は右から強く吹いていた。「うまく打てました」というセカンドは164ヤード。6番アイアンを手にし、低く打ち出し、風に負けない強い弾道でピン手前に着弾させ、奥1.5メートル。プロのお株を奪う見事なバーディだった。
最終ホールでもフェアウェイからのセカンドで同じく低い球を試したが、こちらは「少し薄く入ったのとライが左足下がりだったので、少し右に行きました」と、右手前のバンカーにつかまり、これが寄らずにこの日唯一のボギー。それでも、「もう少し左だったら転がって乗っていたと思うので、少しだけですね」と、欧州対策ショットには手応えを感じた。
4月の「アジア女子アマチュアゴルフ選手権」で圧勝。メジャー2戦の出場権を獲得し、ワクワクしています。楽しみです」という舞台を無駄にするわけにはいかない。そのため、試合でテストを重ねることになっているが、それを感じさせない堂々のプレー。最終日は雨模様。ここでもテストを重ね、欧州入りしたい。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>