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イ・ボミの完全復活は間近 失っていたのはパワーではなくタイミング【辻にぃ見聞】

「ニッポンハムレディスクラシック」で後半戦は2試合が終了。その後半戦最大のトピックスとなっているのがイ・ボミ(韓国)の復調だ。「資生堂 アネッサ レディス」では2年ぶりのトップ5、そして本大会では8位と復活優勝のときが刻一刻と迫っている。上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏も、「大きく変わった」と目を見張る。
復活間近?イ・ボミが純白ドレスでスマイル
■苦しんでいたイ・ボミ 世界1位を教える師との出会いが感覚の問題をクリアに
ボミの不調が始まったのは2年連続となる賞金女王を戴冠した翌年の17年。前年5勝を挙げた勢いは失われていた。なんとか「CAT Ladies」で優勝するなど賞金ランキング23位に入ったが、前年までの成績からすると物足りないものだった。翌18年はさらに苦しみ、勝ち星がないどころか、同ランキング83位で賞金シード落ち。賞金女王の3年シードの資格で臨んだ今シーズンも、前半戦は22位タイが最高位と浮上せずにいた。
全体的なスタッツが下がったが、なかでも顕著だったのはショット関連の数字。パーオン率は16年1位から23位、68位と年々低下。17年から数値化されるようになったドライバーのうまさを示すトータルドライビングも17年3位から18年は75位と大きくダウン。最大の持ち味だったショット力の低下が招いた不調だったことは明白だった。
資生堂アネッサレディスで好発進を決めた際に、修正ポイントとしてあげたのがバックスイングの左手首の角度。フェースが開いて上がるクセを嫌って、シャットに上げすぎてしまっていたため、左に引っかけ球ばかりが出ていた。元々のクセを直そうとして、逆にやりすぎてしまっていたのである。それを「左手首の位置をキープしてヘッドを上げる。最初の悪かったときと今の悪い状態のちょうど中間の上げ方です」と修正。課題としていたバックスイングの原因が判明したことで、ティショットに正確性が戻ってきた。
6月中旬に世界1位にまで上り詰め、今季絶好調のコ・ジンヨン(韓国)を教えるイ・シウ氏を新コーチにつけたことがボミを大きく変えた。「回りの人から見たらあまり変わらないように見えていて、『感覚の問題だよ』と言われることが多かった。でも、私はその感覚でミスしているので、その感覚を消したかったのに…。私にも簡単に説明してくれるので分かりやすいんです。私はクラブの重さを感じながらバックスイングしたいんです。悪いときはシャフトのテンションが分からなかった。それが先週から分かった。力を入れなくても振れるようになって、クラブが走っている」と新しい師の効果を実感している。
■手首を意識しすぎてタイミングが点に 失っていたのはパワーではなくタイミング
左手首のポジションを注意したことで復調したと話したボミについて辻村氏は「リストだけでボールをコントロールしようとしていた」と見ていた。
「リストを返すことで頭がいっぱいだったので、真っすぐ飛ぶそうというインパクトのタイミングが点になっていたように見えました。これだと手首を返すわずかなタイミング以外では右にプッシュが出るか、左に曲がる巻き球が出てしまいます」(辻村氏)
クラブが遅れて下りていて、それをインパクトまでにヘッドが下りてくるのを間に合わせようとしていたため、手でクラブを戻そうとして、いわゆる手打ちとなっていた。当然、インパクトではタイミングを合わせにくくなり、パワーも伝わらないので、コントロールもパワーも低下していた。
「また、ダウンスイングでは上体の前傾角度が今までよりも少し起き上がっているように見えました。ヘソやグリップエンドの向きがボールよりも遠いところを指す理由の一つですね。このタイミングのズレは、振り遅れにつながるのでボールを右に打ち出しやすい傾向があります。しかもヘッドが垂れ、クラブフェースが開いた状態でインパクトを迎えるので、プッシュアウト気味に飛んでいくことが多かったはずです。それが怖くて無理につかまえようとすると、体の動きを止めてしまうので、やはり体とクラブのタイミングが合わなかったと思います」(辻村氏)
それが今は、構えたあと一度インパクトの型(右腰と右足が内へ入ってくる)をイメージしてからアドレスに入ることで、スイングでそのポイントに入っていくことができている。
「トップで作ったリストのかたちが解けるのが以前よりも球際になりました。この型ができるとフォロースルーを出すというよりは勝手に出て行くようになる。だからボールも飛ぶようになってきている。当然腰が止まってないから、下半身のパワーを伝えられているのです。失っていたのはパワーではなく叩けるポジション、そしてタイミングでした」(辻村氏)
■上がってきた弾道と笑顔
戻ってきたものがもう1つある、という。「調子が悪いときは球が低かった。今はしっかりとたまに角度がついて大きなキャリーボールが打てていると思います」と、手首でこねる動作がなくなったことで、ロフト通りの角度、つまり弾道も絶好調時のように高く一定になった。さらにもう1つ上がってきたものがある。
「状態が上がってきて、笑顔も増えてきましたね。やはりボミさんといえばスマイル。彼女が笑っているだけで、ツアーが華やかになります。改めて魅力的な選手ですよね」と、弾道と笑顔が戻ってきたことが復活への大きな要因となりそうだ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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