<サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 2日目◇20日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6588ヤード・パー72>
主催者推薦で今大会に出場している工藤遥加が、2日目に1イーグル・3バーディ・ノーボギーとスコアを5つ伸ばし、トータル9アンダーの3位に浮上。首位と3打差で最終日へと向かう。
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出だしからパーが続いていたが、4番で魅せた。残り90ヤードのラフからの2打目。ピン手前2mに着弾するとそのままカップへ一直線。値千金のチップインイーグルを奪うと、折り返しての後半で3つのバーディを奪った。「今日はグリーンを広く使って攻めた」というマネジメントも奏功してノーボギー。2014年の「サントリーレディス」以来となる最終日最終組に入った。
QTランクは208位。試合に出場できない以上に、今年は開幕前からゴルフの状態に苦しんでいた。「アプローチもひどいし、ショットもひどい。何から手をつけていいか分からなかった」。苦しかったが、一つひとつの小さな積み重ねを続けていくなかで、本来の自分を取り戻していく。「私は人より飛距離が出る。それを生かしたゴルフをする」。
ヘッドスピードを上げるなど、長所を伸ばすことを中心に取り組んだ。また、「左右両方に曲がるのは良くない」と球筋をフェードにして左へのミスを減らし、ミスが出ても右だけにして対応できるようにした。ギアも飛距離性能の高いキャロウェイのクラブに一新。ツアーでも使用率の高い『エピックフラッシュ』のドライバーをバッグに入れた。
そんな工藤の背中を押してくれたのが、父であり、プロ野球のソフトバンクホークス監督である工藤公康氏。「最近よく話すようになった」というなかで、言われたのが「体が自然に動かなくなっているだけだよ」ということ。そのために「素振りを1000回やれ」というアドバイスを受けた。それからというもの、ゴルフ用のバットを毎日振り続けている。「いい音がするように振る」と繰り返した結果、さらに飛距離がアップ。初日のドライビングディスタンスでは全体7位となる263ヤードを記録するなど、ストロングポイントを遺憾なく発揮している。
「明日も自分のできることをやるだけです。イメージを出してやっていきたい」と最終日に向けて語った工藤。「今日ちょっと左ピンを嫌がってしまった。そこを修正して、その後に体をケア。それでも元気があったら素振りをしたいと思います」。無心に振り続けた先に、光が見えてくる。(文・秋田義和)
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