<サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 2日目◇20日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6588ヤード・パー72>
2012年に行われた第1回大会の女王で、16年大会は2位。今大会とめっぽう相性のいい木戸愛が、今年も上位にやってきた。獲りも獲ったり7バーディで、トータル7アンダーの6位タイに浮上した。
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特にさえたのがグリーン上。ピンに絡んだのは4番のみ。それ以外は4m以上、7番、16番では7m以上を沈めるなど長い距離がことごとくカップに収まった。その秘密は今週変えたパターにあるという。
「今年はパターが本当に良くなくて。元々あまりクラブを替えないタイプなのですが、今年は4本も替えていて。もちろん一番大事なのは練習なのですが、そのプラスアルファでパターを替えることで何かにつながれば、と色々試しているんです」
そうして行き着いたのがスコッティキャメロンのマレット型(プロトタイプ)。元々エースパターはスコッティキャメロンのピンタイプだが、「マレット型のほうが構えたときに不安じゃないというか安心感があります。アライメントが向いている方向をしっかり合わせられる」というのが違う形状を導入したきっかけ。「そこに不安がなくなったらまたエースに戻そうと思っています」とあくまでスペアとしての扱いながら、大活躍を見せた。
実はこの変更、今季パッティング好調で現在首位に立つイ・ミニョン(韓国)と全く同じ。ミニョンもこれまでピンタイプしかほとんど使ってこなかったが、今年スコッティキャメロンのマレット『GOLO 5R プロトタイプ』にして大きく変わった。
2年連続でボールストライキング(ショットのうまさを現す数値)で1位となっているが、昨年は賞金女王候補に挙げられながらも、関係者が「3mが本当に入らない」と漏らすほどグリーン上で大苦戦。あげくにはパター練習のしすぎによる腰痛にも悩まされた。だが、今年マレット型にして、パーオンホールの平均パット数は7位と大改善。現在賞金ランキング4位につける原動力の1つとなっている。
多くの選手が施すパター変更に加え、初優勝を挙げた大会ということも、木戸にいい影響を与えている。「このコースにくると7年前を思い出します。とにかく目の前の一打に集中してやっていました。今週はそれを思い出してチャレンジ精神を持ってできています」。新パターと初心。この2つの融合で、5打差を追いつくことも不可能ではない。(文・秋田義和)
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