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“二兎負う者”から“狙った獲物を逃がさぬ者”へ 河本結が前半戦で学んだこと【黄金世代・初優勝娘の前半戦総括】

すでに後半戦に突入している国内女子ツアー。振り返ってみれば、前半戦の17試合のうち黄金世代が5勝をマーク。なかでも前半戦で初優勝を挙げた3人は全員が黄金世代という活躍ぶりだった。そこで、後半戦でもさらなる活躍が期待される3人に前半戦を振り返ってもらった。今回は3月の「アクサレディス」でレギュラーツアー初優勝を挙げた河本結。
センチュリー21レディスの前夜祭で魅せた大人な姿【写真】
今季開幕前から注目を集めた黄金世代のなかで、「レギュラーツアーでどういう活躍をするのか?」と多くの人の期待を集めていた河本。昨年プロテストに合格したルーキーは、“現役女子大生”という顔も持ち、文武両道の日々を送る。昨年のステップ・アップ・ツアーでは12戦4勝と驚異的な勝率を挙げ、賞金ランキング1位の座についた。そんな話題性もあり、期待値は否が応でも高まった。そして、この20歳は、その周囲の期待にすぐに応えた。
「(前半戦の自己評価は)75点。1勝できたのと、そのあと予選落ちがなかったことが自分のなかでは大きいです。調子がよくない時でも、それがスコアに表れなくなりました」
開幕戦こそ予選落ちを喫したものの、続く「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」(18位タイ)、「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」(37位タイ)で決勝に進出。その流れのなか迎えたのが、アクサレディスだった。2日目に2位に4打差をつける単独トップに立つと、その後は1度もその座を譲ることなくトータル15アンダーで優勝。初勝利を目指す選手とは思えない、見事なまでの逃げ切り勝利だった。
「前半戦で1つは勝ちたいと思っていたので、それが達成できたことはうれしかった。目標クリアという感じでした。私はいつも調子が上がってくるのが秋口なんです。心身ともに整ってくるのが、いつもそのあたり。それもあって、『これから!』という春に1勝できたのは大きかったですね」
この試合後、涙を流した河本。家族への感謝を述べた時に頬を伝った涙には、支えてくれた感謝のほかにも思いが込められていた。2017年のサードQT。B地区の東急グランドオークGC (兵庫県)に出場した河本は、1mのパーパットを外し、1打及ばず、ファイナル進出を逃した。優勝の際、この日のことを振り返り「自分の中では一番のピークだったので、終わったな、消えたいと思った」とも話した。
そしてこの結果、昨年はステップが主戦場となった。切磋琢磨を続ける同じ世代の選手が、レギュラーで活躍を続けるなか、自分がその舞台に立てないことへの歯がゆさ。それは、いくらステップで勝利を重ねても消えることはなかった。そしてその舞台に立った今、チャンスを生かしきり、レギュラーへの扉をこじ開けた。
もちろん、この1勝のインパクトは大きかった。だが、河本の強さを知らしめたのは、むしろその後の戦いだったのではないだろうか? 「予選落ちがなかったことが大きい」という自身の言葉通り、後半戦も含め、ここまでの18試合で決勝に進めなかったのは開幕戦の1試合のみ。これは本格参戦1年目の数字として立派だ。
だが圧巻なのが、5月の「ほけんの窓口レディース」第2ラウンドから「宮里藍 サントリーレディス」第3ラウンドまで続いた、11ラウンド連続60台という成績。開幕前から「平均ストローク70.0台」を目標に置く河本にとって、これは取り組みがしっかりと数字に表れた誇るべき結果といえる。この記録はサントリーの最終ラウンドが「71」だったことでついえたのだが、このラウンドは河本が「印象に残る」と話す、成長を実感させるものになった。
荒天の影響で3日目の競技がサスペンデッドとなった同大会。72ホール実施を目指すため、最終日は第3ラウンドの残りと、最終ラウンドを行う長丁場となった。早朝行われた第3ラウンドの17番でイーグルを奪うなど、トップと1打差の2位で残りの18ホールに入った河本だったが、その後、今までに味わったことのないというラウンドを経験する。
優勝を争うなかで、1番から17番まですべてパー。最後にチップインバーディを奪ったのだが、勝った鈴木愛に2打及ばず3位タイに終わった。だが、その試合後はどこかスッキリとした表情を浮かべていた。それには、こんな思いがあった。「ここは『72』かなと思ったら、最後にバーディが獲れて、底力が上がったことを感じました。ボギーを打ちそうで打たない。ボギーが続いた試合でも上がったら例えば2アンダーで帰ってきたみたいに、慌てない心が成長したと感じました」。
前半戦を振り返って、一番学んだことは?と聞いてみた。すると「“狙っていく試合”をしっかりと決めること」という答えが返ってきた。「スケジュール管理の大事さを学びました。レギュラーに上がって、底力、ショット力、スコアメイク力はすごく上がっていると思う。ただ最後は気持ち。それをどうコントロールするかは自分のスケジュール管理、自己管理が大事。一流の選手は、狙った試合でチャンスをものにしている」。それを痛感したのが「アース・モンダミンカップ」だった。
ほけんの窓口以降すべての試合でトップ10入り。さらに、ほとんどの試合で優勝争いに食い込むなど絶好調だった河本の成績を見ると、アースだけ55位タイと大きく落ち込んでいる。この試合は、蓄積した疲労はもちろん、優勝争いが続いたこと、さらにそれによって注目を浴びるプレッシャーでギリギリの状態まで追い込まれていたと明かす。その結果、これまでで初めて「集中できない、気持ちが続かない」というラウンドを体験した。
シーズン序盤のTポイントの時に話を聞いた際、河本はこんな言葉を口にしていた。「体調と相談しながらですが、今は休む週を考えていません」。自らを「挑戦者」といい、試合に多く出ることで、たくさんのことを経験したいと考えていた。だがその思いがたたって、時に疲れを口にする河本の姿も見かけた。
それもあり、今はこう思う。「試合に出ればいいわけでもないし、ただただ全部優勝を狙えばいいわけでもない。これだけ優勝争いが続いたこともなかったので。『優勝できればいいや』くらいのスタイルでいっていたら、アースももっと心穏やかに、臨めていたのかな。“二兎追うものは一兎も追えず”というけど、その通り。それを私はしてしまった。すべての試合を全力で戦うのはもちろんですけど、“狙った獲物は逃さない”。こうするべきだと思ったんです」。『試合に出ること』も『優勝すること』も望んできた自分を『この大会で優勝するために、出場試合を考える』自分へとシフトするのが、今後取り組むことだ。
最初に記した自己評価で足らない25点も、「最後に自己管理ができなかったこと」という点を挙げた。後半戦の目標は、「1年間通じて強い選手」になることだ。「自分の持ち味は攻めるゴルフだと思うので、そこは変えずに。もっとギャラリーのみなさんを魅了できるよう、たくさんバーディを獲って、ガンガン攻めていきたいです。これができるように、それなりの準備はしています」。こういい切った。
あと一歩で2勝目に届かない試合も続くが、「次の1勝ができれば、もう1勝できると思う。2勝目が壁だと思うので、ここを乗り越えたいです」と笑顔で前を向く河本。将来の米ツアー参戦を公言する志し高き20歳は、これからもストイックにゴルフを追及していく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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