<センチュリー21レディス 2日目◇27日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6470ヤード・パー72>
単独首位から出ながらも、4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「72」とスコアを伸ばせず2位後退。原英莉花は首位と2打差で最終日へと向かう。
プクーっとほほを膨らませる原英莉花【写真】
突然の失速だった。1番から連続バーディを奪う幸先の良いスタートを切った原だったが、7番でショートゲームに影響するほどの強風となったタイミングでアプローチを寄せられずボギー。すると「(緊張の)糸が切れた」と8番はティショットが不運にも木の下へ。ここでも出すだけとなりボギーとすると、9番はティショットを左の林へ。出そうとした2打目は木に当たり、4オン2パットのダブルボギー。3ホールで4つ落としてしまう。
それでもハーフターンでの約30分のインターバルで流れを変えた。「切り替えて笑顔でやろう」と奮い立つと、後半は2バーディを奪ってノーボギー。「17番(パー5)で2オンを狙うか狙わないか迷って刻んだら、3打目をチャンスにつけられなかった。そこが悔やまれますが、ラスト5ホールはいいゴルフができた」とスコアとらしさを取り戻してホールアウト。「まくれる位置にいられたのは良かった」と前半を考えれば及第点を与えられる一日となった。
7番からスコアを落とした要因として挙げたのが糖の不足。「いつも同じタイミングで同じものを口にするようにしていて、今日も同じタイミングで食べたのですが、この暑さですし、汗も結構かいたので糖の補給が追いついていなかったように感じました。ハーフのインターバルでおにぎりなどをたくさん食べるようにして、だいぶ落ち着きました」。
もう一つ挙げたのが痛めている左肩への意識。前半はショットの後にさする仕草を見せたり、氷のうで冷やすなど、肩を気にするシーンが目立っていた。「痛めている箇所を気にしすぎて、そっちばかりに気が行ってプレーに集中できていなかった」。こちらもハーフターンのタイミングで気づいて後半からは改善を図った。
「逆転で勝つために必要なのは自信と集中力。追いかける立場なので、相手にスキを見せたらダメ。一打一打集中してやっていきたい」。生かすのは今日の反省。逆に言えば、悪いものを先に全て出したという見方もできる。あとは天気だけ。今夜から翌朝にかけて大雨のおそれがあるが、「このまま(中止となって)終わるのはヤダ!」という原の願いは届くのか。(文・秋田義和)
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