<大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇1日◇鳴沢ゴルフ倶楽部(6605ヤード・パー72)>
3バーディ・ノーボギーの「69」で回り、暫定順位ながら4位タイでフィニッシュした松田鈴英。初日に60台をマークしたのは、5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」以来8試合ぶりだ。好スタートを切れた要因を松田に聞いてみると、意外な答えが返ってきた。
美人3姉妹!?松田鈴英がドレスアップするとこうなる【写真】
「先週のグリーンと比べて、今週のグリーンは転がりが速いんですけど、対応するためにボールの弾きがいいパターに替えたんです」
そのパターとはオデッセイの『トゥーロンパターメンフィス』で、マレット型の削り出しタイプだ。オデッセイのプロ担当によれば、フェース面にダイヤモンドミル・フェースが採用されており、確かにボールの弾きがよく、初速が出るという。しかし、ここである疑問が浮かぶ。転がりの速いグリーンで、弾きがいいパターを使うと、転がりすぎてしまうのではないか。
その疑問に松田のコーチを務める黒宮幹仁氏が説明してくれた。
「たとえばフックラインを打つとき、初速が出ないパターだと、カップに届く前に左に切れます。それを嫌がって強く打つと、カップの右に外すわけです。しかし、初速の出るパターだとカップに届くと分かっているから、あえて強く打つ必要はありません。その分、ラインと距離感を合わせやすいんです」
要するに、振り幅を大きくしたり、パチンと強く打たなくなるので、ラインにボールを乗せやすいというわけだ。この理論は、速いグリーンにも当てはまるという。むしろ、振り幅が小さくなる分、インパクトでの誤差が小さくなる。
とりあえず、パッティングでの不安は軽減されたが、実はショットの調子も悪くないという。「ドライバーを使うのは9ホールぐらいですね。無理に使って40ヤードくらいの距離を残すよりも、5番ウッドや4番ユーティリティを使って100ヤード前後残したほうが、ピンに寄りますから」と、ショットがいいからこそマネジメントをしっかりできるらしい。
「せっかくいいスタートを切れましたし、最近は若い選手がどんどん初優勝を飾っているので、自分も今週は勝ちにいきたいですね」と意欲的な松田。怖いのは競技の進行を妨げるカミナリだけかもしれない。(文・山西英希)
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