<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇2日◇鳴沢ゴルフ倶楽部(6605ヤード・パー72)>
初日は5ホールしか終了できず、2日目の朝6時37分から第1ラウンドを再スタートした濱田茉優。10時11分にホールアウトすると、11時に第2ラウンドをスタートした。ところが、14時53分に雷雲接近のため3番グリーンを終えたところでプレー中断。約2時間半後に再開したものの、4番ホールのティショット、第2打を放ち、パーパットを残したところで2度目中断となり、そのままサスペンデッドが決定した。
こんなに良い天気だったのに… 連日の中断【写真】
実に11時間労働となったが、これはあくまでもラウンド開始から終了まで(待機時間含む)の時間であり、早朝の3時半に起床した後、ストレッチや練習場での打ち込む、アプローチ、パッティング練習をしっかり行っている。ラウンド後のケアを合わせると、約14時間の労働時間となる。
「自然条件なので、仕方がないと思います。ただ、だいぶ疲れがきてますけどね」
と、苦笑いを浮かべた濱田。もっとも、そんな過酷な条件でも30ホールを終えてトータル10アンダーまでスコアを伸ばし、2日目を終えた時点で単独首位に立っている。
「あまりスコアのことは考えずに、とりあえず完走を目指して頑張ろうと思っていました」
と、無欲の結果を強調。大阪出身でプロ5年目の23歳だが、昨年、賞金ランキング35位となり、初シードを獲得したものの、今季は20位タイが最高と、不本意なシーズンを送っていた。今回の好成績は、現在69位の賞金ランキングを一気に上げるまたとないチャンスだが、一つだけ不安がある。
「パーパットは5メートルあって、奥から下りのフックを残しているんですよね……」と、明日はいきなりピンチからの再開となるのだ。些細なことで流れを変えてしまうのがゴルフであるだけに、絶対に入れておきたいところだろう。しかし、「仮に外したとしても、そこからまた頑張ればいいわけですからね」と、気持ちを切り替える準備はしていくつもりだ。とりあえず、第2ラウンド再開は早朝6時半を予定しており、2日続けて3時半起きとなる。長い1日になりそうな雰囲気は十分あるだけに、ある程度の覚悟は必要かもしれない。(文・山西英希)
<ゴルフ情報ALBA.Net>