<大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目◇3日◇鳴沢ゴルフ倶楽部(6605ヤード・パー72)>
第3ラウンドを5バーディ・1ボギーの「68」で回り、トータル11アンダーの単独首位に立った有村智恵。今季はこの試合の前に17試合に出場し、トップテンに入ったのは10位タイだった「ヤマハレディスオープン葛城」のみ。賞金ランキングも54位(約996万円)に喘いでいた。それが3日目とはいえ、今季初の首位に。一体、何が好スコアの原因なのか聞くと、意外な答えが返ってきた。
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「2週間前にパターの練習マットを通信販売で購入したんですけど、それを使ってから、パッティングの調子がすごくよくなってきました」
実は、有村にはアウトサイドインの軌道でストロークするクセがあり、ボールに右回転がかかりやすかった。そのため、フックラインでは曲がりを計算せずに打ち、スライスラインでは曲がりを浅めに読んで打っていた。しかし、下りのスライスラインでは曲がりが大きくなることを怖がり、手がスムーズに動かない状態だった。そこで、真っ直ぐストロークできるようにと思い、軌道を変える決心をしたわけだ。
「自分としては、インサイドアウト気味にストロークするぐらいで、ちょうどボールが真っ直ぐ転がっていくイメージですね。2メートルぐらいを練習することで、今まで入らなかった5、6メートルの距離が入るようになりました」
第3ラウンドはスタートの1番パー3で7メートルのバーディパットを沈めて勢いに乗ったのか、その後も2〜4メートルのパットを次々と沈めてスコアを伸ばした。
ちなみに、購入したパターマットは男子プロの藤田寛之が監修したもので、傾斜をつけたりできるらしいが、有村は真っ直ぐの2メートルしか練習していないという。2週前の「サマンサタバサレディース」の火曜日は練習ラウンドに行かず、自室でボールを転がし続けていたとのこと。
また、思わぬ幸運もあった。「大会2日目は2ホールを残してサスペンデッドになりましたが、27ホール回っていただけに、もうヘロヘロ状態だったんです。8、9番ホールともに嫌なティショットが残っていただけに、自分にとっては恵みの中断でしたね」。この日早朝から仕切り直しで回った8、9番ホールはバーディ、バーディだったことを考えるといい流れであることは間違いない。あとはその流れを手放さずに、残り18ホールを回れるかどうかが勝負だ。(文・山西英希)
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