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渋野日向子のスマイル、怒り、空腹、吐き気 20歳の激闘は何を伝えたのか【記者の目】

渋野日向子という選手は、何かをやってくれる選手だ。国内女子ツアーのメジャーでツアー初優勝を果たせば、2カ月後には2勝目。国内賞金ランキング上位の資格で出場した初メジャーの「全英AIG女子オープン」では、なんと世界を驚かす優勝を果たした。
渋野日向子の優勝を映像で振り返る【動画】
思ったことを口に出し、常に笑いあり。周りを明るい空気に包み込む新世代女王。ラウンド中も笑顔を絶やさず駄菓子を食べながら、それでいて大胆な攻めを見せる。魅力満載のプレーに加え、20歳の若々しく爽やかな態度もまた人気の1つだ。
そんな新世代ヒロインを4日間現地で見て思ったのは、こんなにもゴルフが楽しく見えるものなのか。2020年には東京五輪が開催され、ゴルフ競技も行われる。これまで以上に注目が集まるゴルフを楽しくアピールしてくれたのが今回の優勝だろう。
イングランドのファンも日に日に渋野の魅力にとりつかれていった。渋野の組について歩くと、現地ファンが渋野の名前の発音や、彼女の年齢、そして今回大きな話題となった笑顔について質問を投げかけてくる。こちらまでうれしくなるほど、渋野人気を肌で感じることができた。
それでも、周囲の喧騒をよそに渋野自身は至ってマイペース。毎朝チームと朝食。コース入りして、練習。途中、大好きなおやつを食べに行き、笑顔のままスタート。ピンを攻めるゴルフに徹し、バーディを量産する。空腹感に襲われれば、駄菓子を食べ、キャディを務めたコーチの青木翔氏と冗談を言い合う。このシーンが最後のホールまで続いたのには、正直驚いた。
連日の快進撃に海外メディアからもインタビューを受け続けた。英語の質問内容が分からないことも多いが、質問を受けるあいだは相手の目を見て笑顔でうなずく。通訳を介して答えるのだが、まるで言葉を越えた会話をしているような錯覚に陥るほど、人との接しが自然なのも渋野の特徴だ。イエスとノー、ハッピー、サンキュー、そんな単純な言葉を並べるだけでも、渋野の魅力が伝わっていく。
それを見ていて思ったのが、心の底から笑うことができているのかということ。スマイルが取り上げられ、海外メディアはこぞってシンデレラのおとぎ話に仕立て上げようと渋野に密着した。コースに出れば、ファンからの声援にも笑顔。大事なラウンド中でも子どもにグローブをプレゼント。正直、疲れることはないのか、勝手に気になってしまった。
さらには、すでにテレビ出演なども現地からこなすなど、注目度は以前の何倍どころか、何十倍、何百倍に膨れ上がり、ゴルフ界以外からも取材が殺到するだろう。帰国すれば大フィーバーになることは間違いない。そんな渋野に質問してみた。「笑顔でいなければいけないというプレッシャーは?」。渋野の答えは単純明快だった。「何も変わらん」。
笑顔がトレードマークだからといって、ボギーを打てばしかめっ面。怒りを表す場面だってある。今大会でも、近寄りがたいほどの怒りの表情を見せたことだってある。優勝という栄光を目指している選手なら当たり前のことだが、スマイル推しの印象が渋野にムリをさせるのではと思った。そこで投げかけた質問だったが、どうやら杞憂に終わりそうだ。
「おなかがすいて吐きそう」、「食べたものが出てきそう」など、渋野がいえば笑い話になってしまう。思っていることを口に出し、自分をつくることなく正直に周りに接する。笑顔だけでなく、抜群の愛想で礼儀正しく、気遣いもある。そんな渋野の屈託のないスマイルを見ると、海外メディアも自然と笑顔になるのも当然だ。
優勝会見前、ぜひ米ツアーに来てほしい選手だと、米メディアの記者から言われた。「あんな選手は見たことがないし、絶対に人気も出る」とラブコールをいただいたが、当の本人は、「日本でやります」と、きっぱり海外ツアー参戦を否定した。「私は日本でもまだまだ。こっちには来ません」。
「日本が大好き。今週は苦しかった。早く帰りたい。焼肉に行きたい、塩タンとミノが食べたい!」と、ここでも素直な気持ちを吐露。毎日、何度も日本に帰ることを考えていたというが、それでも楽しげなゴルフをする姿は変わらなかった。苦しいとき、寂しいとき、悲しいときも笑顔でいる必要はない。自分に正直なればいい。それがプレーの結果にも素直に現れることを証明した。
「あくまでも日本で1億円稼ぐのが目標」。今回の優勝で約7200万円を獲得したいまも、目標はブレない。帰国すれば注目され、追い回される日々が続く。ムリに米ツアー挑戦をしなくてもいい。いつまでも正直な渋野を忘れずにいてほしい。どこでプレーしようが、世界中のゴルフファンを笑顔にしていくことができる貴重な選手をこれからも追って行きたい。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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