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ウッド3本が同シリーズの別モデル 海外メジャー制覇・渋野日向子から見る“PLUS”と“LST”の使い分け【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

アマチュアゴルファーは女子プロのスイングを参考にした方が良いと言われている。なぜなら女子プロの平均的なヘッドスピードは、一般的な男子アマの平均値と同じ40m/s程度だからだ。
渋野日向子、全英を制覇した最終日をもう一度!【ハイライト動画】
だが、本当に参考にできるのはスイングだけだろうか。女子プロたちも我々アマチュアと同じように「球が上がらない」、「スピンがかかりすぎてしまう」といった多種多様の悩みを抱えていて、それを矯正しているのは、スイングだけでなく14本のクラブたちなのである。
そこで、女子プロたちがクラブセッティングにしている、ちょっとした工夫=スパイスをピックアップ。クラブ選びの参考にしてきたい。今回は「全英AIG女子オープン」で42年ぶりとなる日本勢海外メジャー制覇を果たした、渋野日向子のドライバーとスプーン(3番ウッド)、そしてクリーク(5番ウッド)。
PINGとクラブ契約を結んでいる渋野。『G410』シリーズが配布されてからはすぐに投入した。その内訳はドライバーが『G410 PLUS』、スプーンが『G410 LST』、クリークが『G410』。同シリーズながら別モデルだ。「アース・モンダミンカップ」で鈴木愛が投入即2連勝したPINGの『G410 LST』も投入したが、最終日には元の『G410 PLUS』に戻していた。
なぜドライバー、スプーン、クリークで異なるモデルを使うのか。実は同じPING契約で『G410 LST』ドライバーを使用して2連勝を挙げた鈴木愛も、3番、7番ウッドはLSTではなく『G410』だった。
正直頭で性能は理解していても、ドライバーで言えば『LST』、『PLUS』、『SFT』、フェアウェイウッドで言えばただの『G410』、『LST』、『SFT』のどれが合っているのか、どう使い分ければいいのか困惑しているゴルファーは少なくないのではないだろうか。そもそも同じモデルのほうがいいのではないか。プロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏が、3種類の使い分けについて説明してもらった。
『G410』シリーズ全体について筒は次のように説明する。「飛ぶ・つかまる等の特長とは異なる、新しい性能基軸『直進性の高さ』で大人気のシリーズです。大きな慣性モーメント設計と、構えた時の安心感を裏切らないミスヒットに対する大きな寛容性が挙げられます。実際に皆さんが打った時に体感しやすいのは、アドレスでフェースを自然にターゲットに向けやすく、打点がバラついても安定した弾道が得られることでしょうか。また、多少のスイングエラーもヘッドの挙動が安定しているのでヘッドの返しすぎや開きすぎが起きにくい事です」。まとめると“まっすぐ”行きやすいクラブだ。「また、『PLUS』『SFT』『LST』の選択肢の豊富さも『G410』魅力です」というように自分にあったタイプを3種類から選べるのも魅力です」と選択肢の豊富さも人気の理由。
だからこそ『PLUS』『SFT』『LST』の3種類でどれを使っていいか分からなくなるのである。この疑問に対して筒は「クラブとして実感しやすいのは、ヘッド重量の違いによる振り心地とスピン量の異なる弾道だと思います。それぞれ重心設計が異なるのですが、つかまりやスピン量を調整するための最適なロフトバリエーションがラインナップされています」という。3つをそれぞれ簡単に説明すると…。
『PLUS』は、シリーズの中心的存在です。程良いつかまりと打出し角・スピン量を得やすくしてあり直進性は抜群です。ドライバーはヘッド後方のウエイトを移動する事で重心位置が微調整できるようになっていて、可変スリーブと組み合わせればカスタマイズも可能です。また、ロフトバリエーションも豊富で、9、10・5、12度がラインナップされています。
『SFT』は『PLUS』に比べ、やや軽めのヘッド重量。ヒールに固定したウエイトは、ヘッドターンをしやすく右のミスを軽減する設計で、スピン量を得やすいモデルです。
『LST』は、『PLUS』よりロースピン設計になっている重量級ヘッド。重心設計の結果として標準仕様のウエイト位置では『PLUS』に比べて僅かにつかまりも抑えています。また、『PLUS』同様にウエイト位置を移動すれば重心位置を微調整できます。『PLUS』より力強いルックスと弾道が特長です。
と、明らかに性能が異なるのである。では、なぜ渋野はドライバーとフェアウェイウッドで別のモデルを使用しているのか。「同じモデルで統一したい方も多いがと思いますが、クラブフィッテイングの目線で言うと、ドライバーとフェアウェイウッドそれぞれの役目と機能が自分に合っているか?が重要です。その上で同じモデルになるのが理想です」と前置きしたうえで、渋野のケースを説明する。
「渋野選手の場合でいうと、5番ウッドは様々なライからしっかりとキャリーを出してグリーンを狙う意図が伺えます。『G410』フェアウェイウッドは投影面積も比較的に大きめでミスヒットに強く打出し角を得やすいモデル。タフなライからでも渋野選手の高い技術があればグリーンを狙える強力な武器になっているはずです。一方、3番ウッド『LST』は5番と僅かにヘッド体積が逆転しています(3cc)が、渋野選手にとって大好きなサイズ感のまま力強い弾道が得られるメリットがあるのではと想像します」(筒)
では、渋野はなぜ3番ウッドと同じ『LST』のドライバーはではないのか?
「一つには現在の彼女のプレーと関連性があるのでは?と想像しています。セカンドショットからパターまで全てPINGのクラブで非常に高いプレーを続けている現在の彼女にとって、ナチュラルにスイングができて、安定したストレートドローが出ている『PLUS』に不満や課題を感じていないのではないか?という点です。
『LST』は合わなかったというより、調子やコンディションの理由から現在の彼女にとってセカンドドライバーとして待機している、が僕の見方です。エースドライバー『PLUS』が非常に合っていて、しかもセカンドドライバー『LST』が控えている渋野選手の好調はまだまだ続くと僕はみています」(筒)
つまり、用途がちゃんと定まっていれば3本のウッド全てが別のモデルでもありだと力説する筒。最後にそれぞれに合うタイプを解説してくれた。
「非常に幅広いゴルファーが使いやすく感じる『G410』シリーズですが、『PLUS』ドライバーはティーショットの安定感を増したい人に一度試して欲しい名器です。『LST』ドライバーは、やさしく力強いショットを打ちたい人に試してもらいたいモデル。『G410』フェアウェイウッドは、上下の打点ミスによる飛距離のバラツキが悩みの方にはオススメです。『LST』フェアウェイウッドはオーソドックスなサイズ感とティーショット・セカンド両方で使いたい3番ウッド好きの人に試してもらいたいですね」
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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