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『インサイドイン』のフェードボールでベタピン連発 稲見萌寧のフェースコントロールを生む反復練習【辻にぃ見聞】

渋野日向子の余韻覚めやらぬ国内女子ツアー。その渋野や河本結ら今季のシードを持っていない選手たちが開幕から沸かせているが、なかでも今季前半戦の全試合出場権すらもたないなかでリランキング突破、そして初優勝とまさに下克上といった戦いを見せているのが黄金世代の1つ下の稲見萌寧だ。上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏も、「13試合でトップ10が7回。素晴らしいというほかありません」と賛辞を送る。
フェースコントロールが絶品 稲見萌寧のスイング連続写真
■圧倒的なパーオン率を生み出す薄いフェード ポイントは左ワキ
「北海道meijiカップ」でも7位タイに入った実力者は、スタッツでも確かな実力を示している。なかでも自身が「一番の武器」と語るアイアンショットが反映されるパーオン率79.3447%は、2位のイ・ミニョン(韓国)より約3.5%も上回る圧倒的な数字。
そのパーオン率を生み出す秘訣が、“薄い”フェードだと辻村氏。「稲見さんは比較的フェースローテーションを少なくフェース面を常に一定の使い方をするフェードヒッターです。曲がりも極めて薄く、ある程度の飛距離を出しながらコントロールの効いた止まるボールが打てるアイアンショットで勝負してくるタイプです。曲がり幅が少ない分、コントロールしやすいですし、マネジメントも計算が立つ」。パーオン率2位のミニョンもフェードヒッター。やはり年々固くなるグリーンでもボールを止めるためには、ドローよりも分があるといったところ。
だが、二人が違うのはクラブの軌道。フェードを打つために確実にアウトインにクラブを入れてくるミニョンに対して、稲見はインサイドインの軌道でインパクトを迎える。
「フェードヒッターと言っても多くの方は『アウトサイドイン』をイメージするでしょうが、稲見さんの良さは外からヘッドが入らない『インサイドイン』のフェードボールです。ミニョンさんは左へのミスを絶対的に嫌がりますが、右へ曲がりが大きすぎる分にはある程度OKというタイプ。対して稲見さんにとっての悪いときのクセというは“クラブがアウトから、高いとこから入ってきてしまう”こと。アウトから入りすぎてしまえばこすれたスライスになってしまうからです。それを嫌う。防ぐために、インサイドからクラブを入れているのだと思います」
薄いフェードを生み出すうえで大事なのが、切り返しからフォローにかけて左ワキが閉まっていること。「テークバックは少し外目にインサイドバックをしない引き方でクラブを上げていきますが、切り返しから左ワキがしまっていく。左ワキが開き左ヒジが上を向けば、力のないスライスボールになってしまいます」。左ワキが最後まで閉まっているから、左脇腹が伸びない。伸びてしまえばインパクトの薄い“こすり球”になってしまう。
■ビジネスゾーンの再現性を高める練習の質と量
その『インサイドイン』のフェードを作り上げた上でなくてはならないのが、たぐいまれな練習量。1日10時間、特別なことがない限り中学から続けているという自己研鑽は、自信を生み出すだけでなく、当然スイングを固めることにも役立っている。
「悪いとき癖を理解した上での毎日長時間の反復練習。練習の虫と言われる彼女の良さは練習でいいときの動きを何度もすることで、試合でスッと出せるようになっていること。それが体に身についているということです」。
また辻村氏が「いつも入念に取り組んでいます」と目につく練習が『球際のビジネスゾーン』の反復練習。これが本人も「得意」と語り、辻村氏が「素晴らしい」と絶賛するフェースコントロールを生み出している。
「インパクト前の15cm、そしてインパクト後の15cm、合計30cmの動きの確認です。インパクト前の15cmの位置にはボールの奥側に、インパクト後の15cmにはボールの手前側にティをさす。このティを倒さないように、この30cm間はフェースを真っすぐ動かすという練習です。少しでもアウトから入ればティにありますし、インに抜けていけばこちらもティに当たってしまう。この30cm間を真っすぐ動かすかを追求しています。逆に言えば、ここさえ真っすぐであれば、ボールはある程度コントロールできるということ。クラブの上げ方だったり、トップの位置ばかり気にする選手が多いなか、自分がやるべきことを分かっている」
今年で20歳。将来性は果てしない。「同じ動きを鍛錬で身につけた者は強い。今後がとても楽しみな選手です」。正確無比なアイアンショットが、これからさらにツアーを賑わすことに太鼓判を押した。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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