埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催され、2020年に行われる「東京五輪」の大会テストイベントを兼ねている「日本ジュニアゴルフ選手権」。大会2日目の15日(木)には、森泰夫東京2020組織委員会大会運営局次長、立石泰隆東京2020組織委員会スポーツマネージャーの2人がテストに関する説明を行った。
日本ジュニアで行われた東京五輪に向けたテストの様子【フォトギャラリー】
東京五輪は男子が来年7月30日〜8月2日、女子は8月5日〜8日の日程で設定されており、今大会とほぼ同時期で、同じ会場を使用する。そこで今回は大きく分けて3部門のテストを実施した。
1.テクノロジー関連
2.ギャラリー、選手の導線
3.雷をはじめとする天候対策
テクノロジー関連ではリザルト(結果)をはじめとするデータ送信のテストがメインとなった。組についているウォーキングスコアラーのデータが、会場内のネットワークで送ることができるか、またグリーンレーザー測定器、フェアウェイレーザー測定器の2つの機器の使用法をボランティアに説明、実際に使いこなせるかなどを事細かくチェックした。
ギャラリー、選手の導線に関する部分ではローピングを実際に見せながら説明。景観を失わないようにロープ、杭には緑色を使用。また2打目、3打目地点のライを想定して、つま先上がりならグリーンのローピングの左側にスペースを作るなど、実際のプレーを想定し導線を設けるという。
雷をはじめとする天候対策について森局次長は、「昨日実際に雷が来たことで、発生の際どのように判断するかの経験ができた。避難所をどうするか、避雷針を増やすのかなどを含め、これから検討していきたい」とコメント。多くの人が気にする高温対策については、「日の暑さを防げる施設や、水分を補給できる施設をどうするか。また今大会でJGAさんがやられている屋外用のクーラーや、スコアラーへ配備したアイスノン(冷却グッズ)付きのベストなどの成果を見ながら検討していきたい」と話した。
五輪ということで大ギャラリーが来場することも予想されるが、輸送、交通規制などについては「今後検討したい」とまだ確定的なものはないと話す。開催まで1年を切った世紀の祭典。今回のテスト結果をもとに、急ピッチの作業が進んでいく。
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