<BMW選手権 2日目◇16日◇メダイナCC(イリノイ州)◇7613ヤード・パー72>
日本のエースがついにお目覚めだ。フェデックスカッププレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」の2日目、松山英樹が9バーディ・ノーボギーで回り、コースレコード新記録となる「63」をマーク。トータル12アンダー・単独首位に躍り出た。
松山英樹、キレキレの最新ドライバースイング【連続写真】
序盤からアクセル全開だった。1番で連日のバーディ発進を決めると、4番、5番、7番、8番と着実にスコアを積み重ね、前半で5アンダー。後半でも攻撃の手を緩めず、さらに3つスコアを伸ばして迎えた最終18番では、9mを沈めてバーディ締め。一気にリーダーボードの頂点へ駆け抜けた。
「ショットはきのうの方がまだよかった印象があるけど、チャンスがほぼほぼ入ってくれたので、その結果がこういうことになりましたね(笑)」と話した松山。初日に課題としていたパッティングについては、「きのうのラウンドの途中に気付いたことをうまく今日に繋げられた。(ショットも含めて)全体的にはすごく良くなっていると思う」と頷いた。
初日に首位発進を決めたジャスティン・トーマスとジェイソン・コクラック(ともに米国)がマークした「65」がコースレコードタイだったが、それを2打も上回る快進撃。当の松山はそれをつゆ知らず、「何も考えていなかった……。知っていたら最後(のパット)は入ってないですね。びっくりですね」と無欲のプレーでトーナメントリーダーの座についた。
次週の最終戦進出には、現在のフェデックスカップランキング33位を30位以内に押し上げる必要があった松山だが、最終戦への切符どころか2年ぶりの優勝に大きく近づいた。「(あすからは)この2日間みたいなゴルフができたらと思いますけど、やっぱり順位が上がると、そう簡単にはね。できないと思うけど、初日みたいな粘り強く、バーディが少なくてもボギーを打たないようなゴルフができたらなと思います」。ツアー6勝目に向けて慢心はない。久々の栄冠へ、松山が週末の決戦に挑む。
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