<RIZAP KBCオーガスタ 事前情報◇28日◇芥屋GC(福岡県)◇7103ヤード・パー72>
昨年はツアー1勝で賞金王のタイトルを獲得した今平周吾。今季も未勝利ながら現在賞金ランキング3位につけている。裏を返せば、それだけ上位に食い込む安定感があるという証明でもあり、実際、今季は出場10試合で6回もトップテン入りしている。ただ、今平自身はその現状に納得はしていない。
今平周吾と“美人”キャディ【写真】
「残念ながらこのような結果になっていますが、本来なら何勝かして賞金ランキングのトップにいるべきだと思います」
その反省もあり、「日本プロゴルフ選手権」から前週の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」まで6週間のオープンウイークでは、ゴルフの練習以外にレーニングをしっかり行ってきた。
「特にきつかったのは、100段以上ある階段を8往復したことですね」
下半身強化と体力アップが目的だが、涼しいトレーニングジムでは行わず、あえて古風ともいえる階段登りを取り入れたことには理由がある。これまでの経験上、マシーンでの強化は、筋力アップにつながるものの、スイングするときに動きが悪くなるというのだ。トッププロならではの微妙な感覚だが、その甲斐あって、下半身はひと回り大きくなったように感じる。
「飛距離アップしたい気持ちもありますが、これから連戦が続くので、それを乗り越えるだけの体力をもう一度つけたいなと思ったのがトレーニングの理由です」
昨年は10月開催の「ブリヂストンオープン」で優勝したものの、それ以外の試合では優勝争いに絡みながら、あと一歩が届かなかった。今年は「ZOZO Championship」という高額賞金の大会も控えているだけに、少なくとも秋以降は2、3勝しなければ、賞金王には届かないという思いもある。
残念ながら、ツアー再開初戦となった先週は19位タイに終わったが、それは久々のトーナメントでゲーム感がなかったからだという今平。今週はゲーム感も戻り、体調もいいので、上位を狙いたいと意欲を見せる。
「昨年は3位タイに入っていますし、最低でもトップ10入り、状況次第では優勝争いに加わりたいですね」と、抱負を語った今平。そのためには、アイアンショットの精度を上げることだと分析する。荒天のため、この日開催予定だったプロアマ戦は中止となったが、激励懇親会の後、コース近くの練習場でアイアンショットの調整に励んだ。(文・山西英希)
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