<RIZAP KBCオーガスタ 3日目◇31日◇芥屋GC(福岡県)◇7103ヤード・パー72>
第3ラウンド終了後、18番グリーンを舞台に大会名物のイベントが催された。地元福岡を中心に活動するアイドルグループ・HKT48のライブで盛り上がった後、そのままの勢いでアプローチコンテストに突入…、のはずだったが、ここで思わぬサプライズがあった。
男子プロもHKTにメロメロ【写真】
この日、77歳の誕生日を迎えた青木功JGTO会長に花束と記念品授与式が行われたのだ。さらに、オーロラビジョンに“ハッピーバースデー”の歌詞が浮かび、ギャラリー、アプローチコンテストに出場する選手、HKT48らが大合唱で青木会長の喜寿を祝った。
「本当にありがたいよね。トーナメントに出場してはいないけど、この年齢になっても元気で大好きなゴルフを見ながら人生を送れていることは幸せだよ」
と、笑顔を見せる。ちなみに、贈られた記念品は、佐賀・鍋島藩の御用窯だった伊万里焼の窯元「太一郎窯」の陶額で、構想に5年、製作に2年かかった代物だ。
また、30ヤードぐらいの距離から打つアプローチコンテストは、7人が出場して最後に登場した石川遼が、巧みなスピンロブショットを見せ、72センチにつけて優勝した。
「自分にとっては孫ぐらいの選手が今のツアーを一生懸命に盛り上げてくれているのを見ると、本当にうれしく思うよ」
と、終始にこやかな表情でイベントを見守っていた青木会長。今大会の初代チャンピオンでもあるし、どうせなら、“世界のアオキ”の技を披露してほしかったところだが、「選手からクラブを借りても重たいからな。体が壊れてしまうよ」と青木節で笑いをとった。
その後、18番グリーンからクラブハウスに戻るまでギャラリーからサイン攻めにあった青木会長。しかし、サプライズはまだ終わっていなかった。ひと足先にイベント会場を後にしたHKT48の面々が青木会長をクラブハウス内で待っていたのだ。そこで、今度はメンバーだけでの“ハッピーバースデー”をプレゼントしてくれたのだ。その後で撮った記念写真がこの1枚だが、あらためて青木人気を再認識させられた1日だった。(文・山西英希)
<ゴルフ情報ALBA.Net>