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アイアンも小技も判断力がピカイチ 宮里美香は丸山茂樹のような“強い”選手【辻にぃ見聞】

続々と賞金シードのボーダーを突破する選手が増えてきているが、今季日本ツアーに本格参戦した宮里美香もその1人。上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏も、「やはり強い選手ですよね」と後半戦で期待する選手の1人に挙げた。
正確性バツグン!宮里美香のドライバーショット【連続写真】
■日本ツアー本格参戦初年度であっさり順応 上手さ際立つショートゲーム
昨年のQTで27位に入り今季前半戦の出場を獲得した宮里は、いきなり地元・沖縄で行われた開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で8位タイ。そこから日本特有の寒さをはじめとする気候に苦戦する場面も見られたが、暖かくなるにつれて成績も上昇。「宮里藍 サントリーレディス」で9位に入ると、6月末の「アース・モンダミンカップ」で2位タイに入り、リランキングどころか前半戦で賞金シード獲得の目安となる2400万円を前半戦で楽々突破した。
それでも本人は「(シードは)最低条件だと思う。やっぱり勝つことにこだわりたいと思っています。これで戦いやすくなるという感じは捉えていないですね」とあくまで目指すのは勝利という口ぶりだった。
ツアー屈指の難コース・小樽カントリー倶楽部で行われた「ニトリレディス」でも強さを発揮。3日目に「74」と苦しんだが、「4日間のほうが1日ダメでも上位にいけるので、余裕があって好きです」と語る72ホール決戦で、今季6度目のトップ10入りを果たした。
辻村氏は宮里のプレースタイルについて以下のように話す。
「宮里さんは、ティショットをしっかりとフェアウェイに置いて攻めていくタイプ。そしてウェッジの扱いに関しては特筆すべきものがあります。アプローチは距離を打ち分けられるし、グリーン周りからもバリエーションが豊富。イーグル数も多いですが、アースではパー5でレイアップした3打目を直接入れたものが2つ。そして、グリーンを外したとしても大体のところからなら“寄せワン”でパーを拾える。申ジエさんのゴルフに通じるところがありますね」(辻村氏)
辻村氏の言葉通り、ドライビングディスタンスは74位ながらフェアウェイキープ率は8位。特に平均パット数(1ラウンド当たり)は11位(29.2264)とかなり高い数値。これだけ見てもアプローチとパッティングの上手さが伝わってくる。リカバリー率も15位と高水準。今大会をはじめ、ダイキン、ヤマハレディースといった強い風が吹いたトーナメントで強さを発揮したのもうなずける。
「宮里さんのショートゲームを見ていて、特に上手いなと思うのが判断の良さ。ライ、ピンまでの距離、グリーンの状態・傾斜など様々な状況を加味したうえで、数多くある引き出しの中から適切なアプローチを選択できる。ライに関係なく、自分の得意な球種を選んでしまう人は少なからずいます。もちろん引き出しの多さあってのことですが、ちゃんと状況にあったアプローチできるからちゃんと寄る。これはアメリカ時代に培ってきたものでしょう」
■アップテンポスイング 戦い方も上手い
宮里のスイングについて辻村氏は「アップテンポなスイングです」と評する。
「大振りせずコンパクトに振っていくタイプ。アップテンポですが、決して打ち急いでいるわけではありません。それが分かるのがトップでのリストの角度。早めにコック(手首を折る動作)してクラブをスッと上げていきますが、トップでしっかりと左手の親指にシャフトが乗っかっている。このかたちができているから、そのリストのためをしっかりと使って、リストの解放を元にダウンブローで打てています。アイアン型のスイングともいえますね。だからアイアンのキレもいい」(辻村氏)
また、ここでもジャッジの上手さが光る。
「宮里さんはほとんどフルショットしなければいけないクラブを持ちません。8割の力で届く番手を握る。しっかり振るけど、強く当ててはいかない。だからちょっとしたミスによる距離のロスがない。だから元々横のブレが少ない選手に、縦のブレが少ないという強さが生まれます。その上でヘッドをしっかりと効かせているから、スピンが効いているため固いグリーンでもボールを止められます」
全てを総合して丸山茂樹選手のような強さがあるとまとめる。「ショートゲームで“勝ちきれる”選手。飛距離はそこまでではなくとも、曲がらないショット、それをサポートする小技があるからハードセッティングでより輝く。宮里さんの実績と今のゴルフであれば、シードで満足していないのもうなずけます。技術の高い、いわゆる上手い人はツアーにたくさんいます。でも、それを生かせる選手はあまりいません。戦ってきた戦歴もありますが、自分の長所と短所、どうやればスコアを作れるかが分かっている選手といえます。だから同組の選手に飛距離で負けても自分のゴルフに徹することができる。上手さよりも強さを感じる選手です」
判断の上手さはこんなところにも。「“技術が試されるコースが好き”と常々言っていますが、これは自信があるからに他なりません。そして実際にそういうコースで強いですよね。今回の小樽、2勝している日本女子オープン。“我慢していれば上に行ける”というコースで強いことを自分が一番分かっているのだと思います。出場する試合、状態を上げて臨む試合の判断も米ツアーで戦っていた経験が生きていると思います」。トップ10に入った6回のうち、5回が4日間大会。上位に行ける大会を見極める上手さも光っている。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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