シニアツアー初のホールインワンに、芹澤信雄が顔をほころばせた。
男子ツアーは白熱のムービングデー ライブフォトで熱戦をチェック
「前のホールがバーディだったので、気楽な感じでティショットを打ちました。番手は7番。こちらからは見えなかったのですが、グリーンのほうから歓声が聞こえたので入ったのかなと」
2番パー4のバーディに続き、3番パー3でエースとした芹澤は、その後も3バーディ・1ボギーと2つ伸ばしてトータル5アンダー。単独トップで最終日を迎えることになった。
「といっても、ゴルフの出来としてはそんなによくないですよ。前半は4回しかパーオンをしていないのに、それがすべてバーディやホールインワンですから。ラッキーが続いただけ。今はゴルフができるだけで幸せです」
昨年8月、人工股関節を入れる手術を受けた芹澤。今は完治をしているものの、長丁場になるとハリが出るという。
「春先にレギュラーツアーで予選を通ったり、グランドシニアで初日にトップに立ったこともありましたが、翌日は全然ダメでしたからね。その気になるといけない。今年は欲を出さないことに決めました」
最終日の明日も優勝は意識せず、ノンプレッシャーで臨む。
「ただ、昨年11月から太平洋さんにお世話になっているし、そういう意味でも最終日に最終組というのは幸せなこと。また、人工股関節でも戦えるんだという、同じ悩みを抱えている人に対して励みにもなればいいよね」
あくまでも自然体を強調したが、最後には「明日、皆さん(報道陣)に笑顔で会えたら、感動して泣いちゃうかも」と、笑いながら勝負師の一面ものぞかせコースを後にした。
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