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脇元華はウェッジにカーボンシャフトで「距離感が合う」 でも…アプローチは大丈夫?【女子プロから学ぶセッティングのスパイス】

一般アマチュアゴルファーは、同じ40m/s程度というヘッドスピードが近い理由で女子プロを参考にした方が良いと言われているが、参考できるのはスイングだけではない。女子プロたちも我々アマチュアと同じように「球が上がらない」など多種多様の悩みを抱えていて、それを矯正しているのは、スイングだけでなく14本のクラブたちなのである。
渋野日向子の開幕時の14本がこれだ!
そこで、女子プロたちがクラブセッティングにしている、ちょっとした工夫=スパイスをピックアップ。クラブ選びの参考にしてきたい。今回は脇元華のウェッジ。
昨年のプロテストに合格、今季フル参戦初年度ながら賞金ランク40位とシード圏内につけている脇元華。ドライビングディスタンスは81位ながらも安定感のあるゴルフで、難コース・小樽カントリー倶楽部で行われた「ニトリレディス」で7位タイに入るなど存在感を示している。
そんな脇元のゴルフに欠かせないのがウェッジ。フォーティーンの『RM-22』を47度、52度、58度の3本入れているが、ささっているシャフトはフジクラコンポジットの『MCI-80』。カーボンシャフトをさしているのだ。
脇元は「距離感も合いますし、振っていて疲れません。アプローチもカーボンでも問題ないですよ」とコメント。さらにフジクラコンポジットの担当者が「脇元さんのウェッジシャフトはアイアンのPW用のものを短くしたものです。アイアンもカーボンシャフトなので振り感が合うから距離感も合いやすいと思います。ウェッジ=スチールシャフトというイメージがありますが、アプローチも問題ないですよ」と補足する。
ショットだけでなく、アプローチ、バンカーなど細かな感覚が要求されるウェッジにカーボンシャフト。プロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏は、このチョイスをどう見ているのか。
そもそもウェッジにスチールシャフトが多いのはなぜなのか。「結論から先に言ってしまうと、大半の選手がスチールシャフトの重さとフィーリングに慣れているからです。市販されている単品ウェッジの多くは、アイアンより重さのあるスチールシャフトが装着されています。距離をコントロールする目的でスピードや振り幅を自分で作りやすい重さを選べるスチールシャフトもラインナップされているので『カーボンシャフトはどうなの?』まで比較していないのが現状だと思います」。ウェッジが当たり前のようにスチールであることに、疑問を持っていないゴルファーが多いのはいうまでもない。
そんな状況に風穴を開けそうな脇元のセッティング。ウェッジにカーボンシャフトをさすメリットは何だろうか。「カーボンシャフトの最大のメリットは、素材による設計自由度です。カーボンシャフトは重量配分やしなり剛性などを自由に設計しやすく、カーボン以外の素材も複合できます。事実、脇元選手が使用するフジクラコンポジット『MCI』カーボンシャフトは、金属を複合したコンポジットシャフト。つまり、カーボンとスチール両方の性格を持っているのが特徴です」。
スチール以上に自分にあった振り感を作って距離感を調整できる。その分、アイアンからの流れを作りやすいのが特長だ。アイアンとウェッジの距離の間が空きすぎる…ということが軽減される。
一方でデメリットにはどんなことが挙げられるのだろうか。筒が「都市伝説的に言われていたのが『ラフに負ける』など、当たり負けや距離感の再現性の低さではないでしょうか?」と例に挙げたように、長いラフだとスチールでないと厳しい気もするが…。
「約40年前にカーボンシャフトが最初に登場した頃は、ねじれ(トルク)が非常に大きかったために、飛ぶけど再現性がなかった影響だと思いますが、検証を行ったところ、現在のカーボンシャフトはスチールシャフトに比べてラフに負けることも飛距離がバラつくこともありませんでした。これはスチールシャフト・カーボンシャフト両方に言えるのですが、ラフでの当たり負けや距離感が合わない場合は、ヘッドやシャフトが単純に合っていないだけ、と考えて間違いありません」。カーボンシャフトが進化した今では、長いラフでも問題ないという。
では、アプローチはどうか。「カーボンシャフトを装着すると全般的に振り抜きが良くなる方が多いと思います。(細かい話で言うと、重量を軽くしたり、しなりが大きいシャフトに替えた影響も大きいのですが)総合的に考えて、イメージしたよりも飛び過ぎてしまうと感じる方が多いと思います。逆に言うとインパクトでしっかりと加速してくれるので、落とし場所だけを意識せずにキャリーとランをイメージしてからアプローチに臨んでほしいです。ですが、このことはカーボンシャフトが良く転がる訳ではなくて、スチールシャフトを装着していても考え方は同じです」。スチールに慣れたぶん、細かい感覚は多少変わるが、あまりにも大きく変わるわけではなさそうだ。
ここまで踏まえて、アマチュアもカーボンシャフトを入れるのはアリなのだろうか。あくまでプロ向けのものなのか。筒がまとめる。
「これも都市伝説化していますが、『単品ウェッジは重いスチールシャフトの方がいい』を意識し過ぎて使用アイアンとかけ離れた重さのシャフトを使っている人が多いです。セッテイングとして『短いクラブになるほど重量は重くするべき』ではありますが、かといってアイアンシャフトより50gも重くて硬さも全く異なる単品ウェッジでは距離も高さも出なくて当然です」
「今使っているアイアンを基準に、ショットと同じ感覚で使うなら近いシャフトを。重さを感じながらスピードが出過ぎないようにするなら少し重めのシャフトを装着する事で、アイアンショットを打った直後に使うウェッジの使い心地が良くなるはずです。現在はカーボンシャフトを装着した単品ウェッジも店頭にありますので、まずはお店の人に相談してみてください。脇元選手のように、クラブの工夫で改善できる事もあります」
ウェッジは様々な使い方をする繊細なクラブ。悩みがあるアマチュアは一度カーボンを試してみるのもいいだろう。そのうえでどちらがいいか決めてからでも遅くない。選択肢の1つとして頭に入れておきたいチョイスだ。
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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