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ホステス大会でつかんだ手応え　勝みなみが“午後組”ベストの「67」で急浮上

＜日本女子オープンゴルフ選手権 2日目◇4日◇COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース QUEENコース（三重県）◇6479ヤード・パー72＞
今季早い段階で2勝をマークし、賞金ランキング10位につける勝みなみが一気にジャンプアップ。予選落ちもちらつく初日の1オーバー・73位タイから、2日目は「67」をマーク。風が強まった午後スタートのなかで堂々のベストスコアを記録し、トータル4アンダーの25位タイに急浮上した。
みなみちゃん、大魚をつり上げる！【大会写真】
5月までに2勝を挙げた勝は、「全米女子オープン」でも予選を通過し22位タイでフィニッシュ。夏場に向けて弾みをつけたはずだったが、その後はスランプと好調を繰り返した。6月から4戦連続予選落ちも経験。8月は復調気配で2戦連続トップ10にも入ったが、その後3戦連続で決勝ラウンドに進めなかった。
好転のキッカケは先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」だった。ホステスプロとして参戦し、3位タイ。「高校2年の時に、初めて最終日最終組でプレーした大会ですし思い入れがあって、あの難しいコースで3日間アンダーパーで回れたことが自信になりました」。それ続く今大会でも、初日こそ出遅れたが、好調の波を逃がすことなく上位争いに名乗り出た。
今季は数値的な目標を掲げることなく、日々のベストを尽くすなか、スイングも試行錯誤を繰り返す。先週は、「私はいいときは少しハンドファーストに構えていた。最近はそれが逆になっていて、少しだけですけどハンドファーストに戻したら安定感が出たんです！」と、明るい表情で語っていた。
2日目のハイライトは14番のイーグル。「ピンまで230ヤードでラフからでしたが、4番ユーティリティで手前10メートルくらいに乗りました」と、これを沈めて歓声を浴びた。「それまでももっと近いイーグルチャンスがあって決められなかったのに（笑）」と、不意に訪れた幸運も味方につけた。
首位とは8打差で残り36ホール。「もちろんいい結果で終わりたい」と、つかんだ手応えを確かなものにしたい。昨シーズンは夏以降調子を落としたが、無欲で臨んだシーズン最終盤でプロ転向後初勝利を挙げた。今回も「自分がいまやるべきことをやるだけ」と無欲で臨む構え。そんなときほど、強いのが勝みなみだ。（文・高桑均）
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