<ブリヂストンオープン◇13日◇袖ケ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇7119ヤード・パー71>
台風19号の影響で2日間36ホールの短縮競技となった「ブリヂストンオープン」。トータル11アンダーの今平周吾が今季初優勝、通算3勝目を大会連覇で飾った。
これが大型台風の爪痕…テレビ塔が傾いてる【ライブフォト】
本来であれば、きょう行われる予定だった最終ラウンドを控え、中止となった土曜日は「前日に食べ物とか飲み物を準備していて、ホテルから出ませんでした」と、1日中室内で過ごした。そこに舞い込んできたのが、周囲からの『おめでとう』のLINE連絡だった。「アレ? 何いってるんだろうと(笑)」。すぐさまJGTOのウェブサイトを見て最終日の中止、自身に優勝が転がり込んだことを知った。
「本当は4日間で優勝するのがいちばん気持ちがいいというか、そういう感じはありますが、今年目標だった3勝まであと2つになったので、良かったです」。少し複雑な表情で話したが、「優勝できたことはうれしいです」と、賞金ランキングでもトップに立った心境については、素直な言葉で表した。
今季は2位が3回、今回の優勝を入れるとトップテンが12回と抜群の安定感。これで2週後の「ZOZO Championship」出場も正式に決まり、いよいよ秋の陣に向けてギアを入れるときがきた。海外メジャー4試合に出場してすべて予選落ちに終わった2019シーズンの借りを返すべく臨む米ツアー。「日本開催で時差などもないので、まずはトップテンを目指します」と、勢いを得て乗り込むことになる。
次週は「日本オープン」に出場。「日本一の大会、そこで優勝したいと思っているので、しっかりやりたい」と気合も乗ってきた。ビッグトーナメントが続くなか、来年のマスターズ出場の条件となる年末の世界ランキング50位以内を視野に入れ、ここから目標の残り2勝を獲りに行く。
「去年もこの大会で優勝して賞金ランキングトップになった。同じ流れなので、賞金王を目指したい」と、目つきも鋭くなる。すっきりしない優勝となってしまったが、それでも優勝は優勝。石川遼やジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)らに追われる身となったが、手綱を緩めず、最後まで突っ走りたい。(文・高桑均)
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