世界のトッププロが日本に集まる「ZOZO Championship」。大会を前に、出場選手たちに日本でゴルフをすることや、本大会が彼らにとってどのような意味を持つのかについてインタビューした。米ツアーのスターたちの心の中を「ZOZOプレーヤーズ・ダイヤリー」でのぞいてみよう。米ツアー1勝のキース・ミッチェルにインタビュー。
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3月の「ホンダ・クラシック」優勝で一気に可能性が広がった。だが、優勝して一番印象的だったのが、ウィニグパットが入ってから、それを拾い上げる瞬間までの感情だ。たった15〜20秒だが、すべての米ツアー選手が追い求めるものだ。
みんなそれぞれ、富や名声などを追い求めていると思う。しかし、優勝の後に私が学んだのは、ボールがカップインし優勝が決まった瞬間から、それを拾い上げるまでの、そのリアルな感情が一番興奮するということだ。
そんな経験をもう一度したいし、ZOZO Championshipでそのときが訪れるかもしれない。ホンダ・クラシックでは、72ホール目に15フィートのバーディパットを入れてブルックス・ケプカとリッキー・ファウラーを1打差で下し、ここに来ることができた。
毎週勝ちたいと思うのが普通だろう。だが、そう思ってしまうと期待は打ち砕かれる。ボギーを叩いて気分は落ち込み、悪い流れを促す。だから、勝利への期待と願望をうまくマネジメントするバランスが大切だ。
ただ、今回は予選落ちなしでトーナメントに参戦できること、フェデックスカップポイントが必ず得られることは大きい。週末まで戦えると分かっているから、最初の2日間でいいプレーができなくてもホッとできるし、次に進める。予選落ちへの不安と戦う必要がないからだ。
予選カットがある試合は、2試合あるつもりで戦っている。1試合目は木金。そこから予選を通過したら2試合目は土日。もし最初の2日間で結果が出せなければチャンスはないが、ZOZO Championshipでは予選落ちがない。もし出遅れたとしても、4日間あるから復活するチャンスがある。
当然だが、誰もアコーディアゴルフ習志野CCでプレーしたことがない。ということは、全員平等だということだ。コースに着いたらしっかりチェックして、攻略方法を考える。楽しい1週間になるだろう。
ZOZOはきっと、2020年の東京五輪に向けていい機会になるだろう。米国を代表するというのはすごいことだが、五輪となれば格別だ。長旅に慣れて文化に触れることは、五輪に出場するとなったら役立つはずだ。
加えて、日本食は言うまでもなく楽しみのひとつ。日本の食べ物や文化は素晴らしいと聞いているし、とくにゴルフに関しては優れた技術を持っていると聞く。私は日本のメーカー、ミズノのクラブを使っているから、それがどう活躍してくれるか楽しみだ。日本の試合で、日本のクラブで優勝できたら、こんなにふさわしいことはない。
【リポート】Corey Yoshimura (ヨシムラ コーリー)
ユタ州ソルトレイクシティ出身。PGAツアーのマーケティング広報宣伝部長。Twitter、Instagramのアカウントは@coreyyoshimura
【写真】
3月3日、PGAナショナル(フロリダ州)。2019年「ザ・ホンダ・クラシック」最終日の18番グリーンにて撮影。
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