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姿を消した2018年… チャン・キムがナショナルOPで涙の復活劇

<日本オープンゴルフ選手権 最終日◇20日◇古賀ゴルフ・クラブ(福岡県)◇6768/6817ヤード・パー71>
最終18番を迎えたとき、リーダーボードは見ていなかった。首位と8打差から出たチャン・キム(米国)。平均319.57ヤードの飛距離を生かし、この日ドライバーを握ったのは10ホール。アドバンテージを存分に生かし、バーディ量産が困難な古賀GCで8バーディ・4ボギーの「67」をマークし、トータル1オーバーでナショナルオープンタイトルを獲得した。
堀川未来夢はプレーオフに持ち込めず…【大会写真】
「いいプレーをしていれば、チャンスはあると思った」。最終18番で5mのバーディパットを沈めてホールアウト。この時点でトータル1オーバー・首位タイにはキム、塩見好輝、堀川未来夢の3人が並んでいたが、塩見が上がり5ホールで9ストローク落とし失速し、堀川も最終ホールをボギーで終了。最終組のホールアウトを待つキムの手に、勝利が降りてきた。
2014年、日本のQTを1位で通過して本格参戦。身長188cmの体躯を生かし、平均飛距離は16、17年と連続で日本ツアーぶっちぎりの1位。“飛ばし屋”として注目され、17年は3勝をマークして宮里優作、小平智と白熱の賞金王争いのすえに3位となったが、翌年はパッタリと日本ツアーから姿を消した。17年の終盤から腰と背中の痛みに悩まされ、「1年間はほぼプレーできなかった。外にでかけることもままならず、病院に行くだけだった」。韓国で治療に専念し、ようやく実戦復帰を果たしたのが今年だった。
優勝が決まった瞬間は関係者と抱擁。苦しかった時を思い崩れ落ち、涙を流した。「日本オープンは勝ちたいと思っていた。特別な大会だし、光栄に思う」と2年ぶりの勝利をかみ締め、言葉を詰まらせた。
これで賞金ランキングは1位に浮上。再び賞金王争いに加わったと同時に、同ランキング上位2人に与えられる世界選手権シリーズ「WGC-HSBCチャンピオンズ」への出場権も獲得。来週は「ZOZO Championship」への出場も決まっており、世界への可能性もさらに広げた。「来週は人生を変える1週間になると思う。この優勝が自信にもなるし、米ツアーの選手と同等かそれ以上に戦えると信じて臨んでいきたい」。復活優勝を果たした男の進撃は、まだ始まったばかりだ。(文・谷口愛純)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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