<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇6日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6659ヤード・パー72>
“初の”地元大会が「TOTOジャパンクラシック」という大舞台になった。今大会初出場の吉本ひかるは、米ツアーメンバーとの戦いを前に「知り合いの人も、たくさん応援に来てくれるので、いいプレーをたくさん見せられたらと思います」と意気込みを示した。
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開幕2日前の6日には、練習場でクラブを振り本番に備えた吉本。会場となる瀬田ゴルフコースは、ジュニア時代に全国大会で回ったことはあるが、「なんとなく覚えている程度」と、なじみは深くない。それもあって、練習ラウンドなどでポイントをチェック。「全体的に難しいです。セカンドショットをユーティリティのように長いクラブで打つ場面が増えそう。ただ得意クラブでもあるので、ピンを狙えるところは狙って、しっかりとマネジメントをしていきたいです」と、戦い方をイメージする。
海外の強豪が集まる大会とあって、世界ランク上位の選手がコースを歩く姿は、ここでは普通の光景となる。こういう大会では、よく海外選手の飛距離について言及する日本勢の声を聞くが、吉本も「後ろで回ってた選手が、すごい飛んでいました」と肌で感じた。
だが、それに対抗しようとか、動じる様子は一切なし。その理由は「基本飛ばないので、慣れているから大丈夫です(笑)」と、自分のプレーを知っているからだ。今季、国内ツアーでのドライビングディスタンスは230.48ヤードの80位とあって、「いくら離されても、国内でもそうだし慣れています。自分のプレーに集中します」とどこ吹く風。初日に同組となったのは、米女子ツアーで平均266.89ヤードをマークするメル・リード(イングランド)と、現在の国内ドラディス1位に君臨する穴井詩だが、その2人を前にしてもやることは変わらない。
フェアウェイキープ率は現在76.1905%の5位。この曲がらないショットと、86.6189%で9位につけるパーセーブ率、65.7534%で7位のリカバリー率という数字に現れる、しぶとくパーを拾うゴルフでパワーに対抗していく。「今はショットの出球が安定していないですが、調整すればよくなるレベルだと思うし、あと1日ある。徐々に調子を上げていければ」。“生命線”をもうひと磨きして本番に臨む。
実家は滋賀県の高島市で、会場から車で1時間30分ほどの場所にあるが、高校はコースにほど近い大津市の滋賀短大付高とあって、なじみもある。「滋賀でやってくれてうれしいですね。去年のセンチュリー(21レディス)もこのコースだったけど(※西コースで開催)、出られなかったのでプロになって初の地元大会ですね」。日米合わせて78人しか出場できないエリートフィールドの出場者として地元に戻った吉本が、よそ行きじゃない“普段着ゴルフ”で米ツアーに挑んでいく。(文・間宮輝憲)
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