イ・ボミ(韓国)の横に“見慣れた”顔が帰ってきた。昨年の「ニトリレディス」以来、1年3カ月ぶりに清水重憲キャディとタッグを組んで、好相性の大会へと向かう。
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練習日から2人が姿を見せるなり、ざわついた。2013年から約5年にわたり賞金女王2回、国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を制するなど最強コンビといわれたボミと清水氏が、再び選手とキャディという関係で現れたからだ。
再結成が決まったのは「スタンレーレディス」を終えた後。同大会で6位タイに入り賞金シードのボーダーとなる2500万円を突破したボミに、清水氏が「おめでとうございます」とお祝いの連絡をした際に2人とも今大会のパートナーがいないことが判明。そのまま、あれよあれよと決まったという。
ボミはあまりに久しぶりの感覚に「3年くらい離れていた感覚(笑)」とほおを緩めた。「まだ練習ラウンドなのでどうこうは分かりませんが、別々にやることになったときはあまりに私のスイングがブレていてマネジメントどころではありませんでした。今回はある程度ショットも良くなっていますので、清水さんのマネジメントがあれば私がいいショットを打てればいいプレーができると思います」と胸を躍らせる。
一方の清水氏も「試合をやってみないと分からないですね」と慎重だが、「ボミプロで今年キャディをやるのは11人目なのですが、改めてレベルが高いなと感じました。準備も相変わらずしっかりとしています。僕自身、相性がいい大会なので楽しみですね」とコメント。一方で「どうやって、やっていたのか忘れていますね(笑)」と久しぶりすぎて戸惑う部分もあったとか。
今週は、そんな2人にとって思い出の試合だ。15年のこの大会でタッグを組んで初めての賞金女王戴冠。そして16年大会で笠りつ子とのプレーオフを制して連覇を飾り、2年連続となるマネークイーンへの足がかりを作ったトーナメントでもある。
昨年、袂を分かった際、ボミは「自分があまりにも申し訳ない感情になってしまった。お互いうまくいかず、申し訳なさがあると遠慮しがちになったりして」と理由を明かす一方で、「また一緒に頑張りたい。ゴルフがうまくなったらまたお願いしたい」とも話していた。
ということは、ボミのなかでGOサインが出ているということでもある。ホステス大会「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で2位となった勢いと、新たなパートナーの力があれば、3度目の伊藤園制覇の可能性は十分にある。(文・秋田義和)
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