<伊藤園レディス 事前情報◇13日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>
女子ツアー屈指の飛ばし屋・原英莉花が、そのティショットに磨きをかけるための取り組みを続けている。その一環として、「伊藤園レディス」の会場では“新兵器”のテストも行った。
海外勢に引けをとらないドライバー!原英莉花の最新スイング動画
練習ラウンドに向かう時、バッグに携えられていたのは新たなドライバー。火曜日も練習場で打つなど試行を重ね、ミズノのツアー担当者に自身の要望を伝えながら入念にクラブ選びを続けている。その手に握られていたのは、ミズノの海外モデル『ST190』シリーズの後継機種にあたる『ST200』。今季最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」まで残り3試合だが、レベルアップへの貪欲さは尽きない。
現在フェアウェイウッド(FW)に『ST190』を使用している原は、「すごくヘッドの感じもいいですし、FWに合わせられたらいいな」とクラブに連動制を持たせるために、今回のテストを実施。ミズノの担当者が「どんなクラブかはまだ私の口からは言えません」と話すに留めたドライバーを、原は3週前の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で初めて試した。
「“バコ〜ン”って飛んでいく感じ。大きい球が打てるイメージですね。今使っているクラブも高弾道ですが、それよりも食いついている感じがします」と感触はいい。あとは「ミスヒットしても許容範囲のミスで済むクラブがいい」と、自身がドライバーを選ぶ際のポイントに挙げている部分に近づけるため調整をし、“自分色”に染めていくつもりだ。
ここまでのドライビングディスタンスは253.11ヤードの4位で、原自身も常々こだわりを口にする“飛ばし”の追及。20位タイになった先週の「TOTOジャパンクラシック」では、「飛距離では海外の選手に引けを取ってなかったです」と自信も強めていた。
「最終戦で使えるように調整したいと思ってます」と、開幕前日のプロアマ戦では現在のエースとの“2本体制”で臨むことも示唆。ここから1球でも多く打って、今季の優勝者などが出場する宮崎開催のメジャー大会に挑む構想も練っている。6月の「リゾートトラスト レディス」で初優勝を挙げた黄金世代筆頭選手の一人が、その個性にさらに磨きをかけていく。
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